レターズアルパック

Letters arpak
220号(2020年3月)特集「課外活動」

『都市の背骨』を舞台にアートとまちづくり


豊橋市の中心市街地を流れる牟呂用水、この上に建つ「水上ビル」を上空から眺めるとまるで、巨大な生き物の『背骨』のように見えます。この水上ビルを『都市の背骨(sebone)』と捉え、ここを舞台にアートによるまちづくりの活動を行うのが「sebone」です。seboneには、作家をはじめ、地元商店街、大学、文化施設のコーディネータ、アートに興味をもつ様々な方が集い、取組みを支えています。

 豊橋市の中心市街地を流れる牟呂用水、この上に建つ「水上ビル」を上空から眺めるとまるで、巨大な生き物の『背骨』のように見えます。この水上ビルを『都市の背骨(sebone)』と捉え、ここを舞台にアートによるまちづくりの活動を行うのが「sebone」です。seboneには、作家をはじめ、地元商店街、大学、文化施設のコーディネータ、アートに興味をもつ様々な方が集い、取組みを支えています。
 水上ビルは、東西800メートルの板状の建物に老舗店舗や若い方が集うセレクトショップなどが入居する商店街ですが、特徴ある建物に加えて新旧店舗が建ち並ぶ、独特の風景を形成しています。seboneでは、この風景を活かし、東三河を中心に国内外で活動する作家と一緒に作品展示や身近にアートを体験してもらうためのワークショップを定期的に開催しています。
 また、地元の小学生や高校生にもアートやまちなかに興味を持ってもらうため、授業のなかで作家の出張ワークショップを開催し、これらを通して制作された作品をまちなかで展示するほか、愛知大学地域政策学部とも連携し、学生によるフィールドワークやまちあるき、研究発表会など、アートを中心としたまちづくりに若い世代が参画できる機会となればと考えています。
 2016年には、愛知県で開催された芸術祭「あいちトリエンナーレ」の会場の一つに選定されたことがきっかけとなり、空き店舗をコミュニティ施設として活用しており、取組みのPRとともに、様々な方を巻き込み、出会い、そして発想できる場として活動の拠点となればと考えています。

水上ビル

水上ビル

 

地域再生デザイングループ 木下博貴

220号(2020年3月)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ