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219号(2020年1月号)きんきょう&イベントのお知らせ

JIA 市民大学講座2019 まちづくりセミナー「まちの価値を⾼める『景観デザインレビュー』を考える」が開催されました


近年は多くの自治体で景観形成に関わる施策が実施され、またエリアマネジメント組織等による建築物や広告物のデザインマネジメントの事例も見られるようになりました。そうした中で、建築物の設計段階で専門家等が関わってデザイン協議を行う「景観デザインレビュー」が注目されつつあります。しかし、一般に設計者にとってデザインレビューは“やっかいなもの”として捉えられているのではないでしょうか。

 近年は多くの自治体で景観形成に関わる施策が実施され、またエリアマネジメント組織等による建築物や広告物のデザインマネジメントの事例も見られるようになりました。そうした中で、建築物の設計段階で専門家等が関わってデザイン協議を行う「景観デザインレビュー」が注目されつつあります。しかし、一般に設計者にとってデザインレビューは“やっかいなもの”として捉えられているのではないでしょうか。
 去る11月28日に日本建築家協会(JIA)近畿支部の都市デザイン研究会(筆者が参画)の主催で表記のセミナーを開催しました。このセミナーは景観デザインレビューが建築物のデザインの質、さらにはまちの価値を高めるものであることを確認しつつ、効果的な運用のあり方を考えることを目的とするものです。
 スペースシンタックスジャパンの高松誠治氏からイギリスのCABEの取組の紹介を中心に基調報告をいただいた後、高松氏と関西大学の江川直樹先生のお二人をコーディネーターとするパネルディスカッションが実施されました。パネリストには建築やランドスケープの専門家、エリアマネジメント団体や行政の景観担当セクションの方々にご参加いただきました。
 議論の中では、行政によるデザイン協議だけでなく、エリアマネジメントとしての取組や専門家が責任を持って関わることの重要性などがメッセージとして発信されました。都市デザイン研究会では今後も継続的に景観デザインレビューについての研究を続けていくことにしています。

ラウンジ風にしつらえられた会場の様子(撮影:田籠哲也)

ラウンジ風にしつらえられた会場の様子(撮影:田籠哲也)

都市・地域プランニンググループ 坂井信行

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