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219号(2020年1月号)特集「お正月」

特集「お正月」


あけましておめでとうございます。
2020年、字面からはなんとなくやわらかい感じのする新年が始まりました。
お正月は元来、その年の福徳を司る歳神様(としがみさま)をお迎えする日本古来の行事だそうです。年始の過ごし方は世界を見わたしても様々ですが、新しい年の始まりをお祝いするという点はだいたい共通しているようです。
アルパックの職員の出身地も様々です。そしてキャラクターもそれぞれ異なるのでお正月の過ごし方も多様なはず。そこで今号ではテーマを正面から「お正月」とし、いつものお正月の過ごし方を紹介してもらうことにしました。
普段とちょっと違う側面もかい間見える小文を、各人の人となりを読み解く手掛かりにしていただければ幸いです。
レターズアルパック編集委員会

あけましておめでとうございます。
2020年、字面からはなんとなくやわらかい感じのする新年が始まりました。
お正月は元来、その年の福徳を司る歳神様(としがみさま)をお迎えする日本古来の行事だそうです。年始の過ごし方は世界を見わたしても様々ですが、新しい年の始まりをお祝いするという点はだいたい共通しているようです。
アルパックの職員の出身地も様々です。そしてキャラクターもそれぞれ異なるのでお正月の過ごし方も多様なはず。そこで今号ではテーマを正面から「お正月」とし、いつものお正月の過ごし方を紹介してもらうことにしました。
普段とちょっと違う側面もかい間見える小文を、各人の人となりを読み解く手掛かりにしていただければ幸いです。
レターズアルパック編集委員会

羽根つき/地域再生デザイングループ 石井努
我が家では、年末から買い出し、大掃除、年賀状書き、久しぶりに会う人との飲み会なんかを経てお正月に突入し、元旦から夫婦の各実家のあいさつ回り、挙句の果てにお節の食べ過ぎ等、インドア系ルーティーンの連続となります。
そのうち、運動不足から、初詣に出かけることになりますが、その時に「羽根つき」セットを持ち出すことが、ここ何年か続いています。
我が家のメンバーは、何等かのラケットスポーツ経験者のため、違和感なく羽根つきを楽しむことが恒例になりました。ルールもよく知らないまま、我流の打ち合いが続くだけですが、「日本文化」×「スポーツ」を感じつつ、一年間怪我なく?健康に気を付けて頑張ろうという気持ちになります。本年もよろしくお願いいたします。

静かな京都でのお正月/サスティナビリティマネジメントグループ 伊藤栄俊
3年ぶりの京都での年越し、正月を迎えることになります。東京で3回正月を迎えましたが、普段より少なくなるとは言ってもやはり、東京、私からすると人の多い正月でした。京都にいたころは、普段は観光客や学生が多く、喧騒に包まれている街が年末に向けて徐々に人が減り、次第に静かになっていく様子、年末年始の静かな京都が気に入っていました。除夜の鐘を聞きながら、静けさに包まれた街中を歩き、年明けすぐに初詣(さすがに初詣に行った先は人が多いですが)という流れが私の定番の正月の迎え方です。今年も日ごろの忙しさをしばらく忘れて、静かな京都でゆっくりと正月を迎えたいと思っています。もちろん、ちょっと時期をずらして実家にも帰ります。

お正月で欠かさないこと/総務部 近江篤
アルパックに入社して初めてのお正月を迎えることになりました。昨年より職場が変わりまた元号も平成から令和に変わり、今年のお正月はいつも違う環境で迎えます。
毎年、お正月で欠かせないことがあります。それは私と妻互いの実家に必ず帰省し、「家族4人(本人/妻/子2人)が元気である姿」を報告することです。また互いの両親の健康状態を再確認する絶好の機会ともなります。
医療技術の発展と新薬開発等で平均寿命が長くなる昨今ですが、私は平均寿命よりも健康寿命が長くなっていく日本社会であって欲しいなと願っており、そのためにも毎日・毎週・毎月・毎年の小さな積み重ねが、いかに大切であるかを、お正月を迎えるたび考えさせられます。

「なぁに?どうして?」 /地域再生デザイングループ 岡崎まり
「お正月に関する絵本といえば?」と聞かれたら皆さんはどんな絵本を思い浮かべますか。かがくいひろしさんの「おもちのきもち」や谷川俊太郎さんの「おしょうがつさん」など、日本の風習を楽しく子どもたちに伝える絵本が数多くあります。
12月末で3歳を迎える息子にとって、お正月はこれまで絵本の世界でした。今年のお正月はおせちや初詣、鏡餅や門松など本の中の世界が目の前に現れて大喜びしていることでしょう。
何にでも興味津々の息子。最近は特に「なぁに?どうして?」が増えています。絵本には日本の季節行事を子どもに分かりやすく伝えるものが数多くあるので、今年も一緒に色々な絵本を読んだり、体感しながら、季節ごとの「なぁに?どうして?」に答えていきたいと思います。

変わらない家族の日常/地域再生デザイングループ 小川直史
私は毎年元旦を家族と過ごします。過ごし方も、鼻を垂らしていた少年時代から、紳士的な振る舞いを身に着けて久しい26歳の本年まで、ずっと同じかもしれません。ご先祖様に挨拶をして、父の簡素な新年のあいさつを聞き、お屠蘇を飲み、お節を食べ、“やまのかみさん”と呼んでいる祠へご挨拶に伺う。変化したことと言えば、お正月の楽しみがお年玉から美味しいお酒や料理に移ったことでしょうか。お昼を過ぎると、まんぷくでほろよいのまま1日が終わります。こたつが暖かすぎてアイスを食べたりするなんてこともあります。贅沢ですね。
小さい頃はほとんど毎日家族と過ごす時間がありましたが、今では家族5人が全員そろう日は年に2回あるかないか。家族みんなで、のんべんだらりと過ごす1日ですが、これはこれで大事な家族の日常です。

十津川村の正月の風物詩/建築プランニング・デザイングループ 高坂憲治
奈良県十津川村は全国一大きな村域をもつ村です。
この村の谷瀬の集落では、11月末から自生の柚を活かした「ゆうべし」づくりが始まります。「ゆうべし」は、柚の実の果肉をくりぬき、そば粉、鰹粉、ごま、唐辛子、酒などを配合した特製の味噌を詰め、2時間以上蒸してから天日干しした十津川村の特産品です。谷瀬は集落全体で「ゆうべし」づくりに取り組んでいます。

天日干しは約2か月、12月から1月にかけて集落内の干し場で行います。正月を迎える頃、山間の谷瀬の集落の干し場に「ネットに包まれた「ゆうべし」がかけられている風景は、谷瀬の正月の風物詩となっています。
初詣は人気神社の“お山巡り”/公共マネジメントグループ 小阪昌裕

自宅から見える山麓に稲荷神社(地元俗称)があります。正月には全国各地から主に商工関係者の中高年齢層の参拝者で賑わい、最寄駅の旧東海道線(現JR奈良線)の稲荷駅はその参拝目的で設置されました。初詣には、昔は腹ごなしを兼ねて山頂まで登る“お山巡り”をしましたが、クライマックスは小ぶりの鳥居が建ち並ぶ2列の道(千本鳥居)で、子どもころはどちらの道の方が速いか競争したものです。かつての“遊び場”が、近年、正月とはいかないまでも、JR駅前立地、入場料不要、時間規制無、年中無休、ご利益有で、不可思議な鳥居の色と列の“公苑”のパワーに魅せられ、若者と外国人の観光スポットとなっています。

ちょっと遠出の初詣/都市・地域プランニンググループ 清水紀行
大抵の人はお正月には近所の氏神さんに初詣をされるかと思います。私もそうです。
しかし、ここ数年、氏神さん以外にも足を伸ばして初詣することが慣例となりつつあります。
何がきっかけかは思い出せませんが、住吉大社に始まり、春日大社、伏見稲荷、伊勢神宮、熊野本宮大社・・・などどんどん距離が伸びています。さすがに正月三が日は避けていますので、そこまで混雑していないのですが、それでも結構な人出です。一旦、こういうことを始めてしまうと、家族から「今年はどこに連れて行ってくれるの?」という無言のプレッシャーが発せられます。と言うわけで何かおススメの初詣の場所があればご連絡をお待ちしております。

お正月の過ごし方/総務部 節田さとみ
子どもの頃は、祖父母の元へ次から次に集まる親族にわくわくしながら、賑やかにお正月を過ごしました。
女性陣は掃除に飾り付け、ご馳走の準備など、いつにも増して忙しそうでした。さて、今わが家が迎えるお正月は全く違ったものに。夫の実家ではホテルでのんびり過ごすのが恒例です。食事の心配もせず、好きな時に温泉に浸かる。両親との会話も必然的に増えます。一年間慌ただしく頑張った家族が、お正月くらいはラクしよう!とご褒美の行事となっています。
形は変わっても、家族で穏やかに賑やかに新しい年を迎えたいという気持ちは変わりません。節目の行事ではいつも家族に支えられていることを感じますが、その中でもお正月は特別です。

年取り/公共マネジメントグループ 田口智弘
岐阜の田舎生まれの私の年中行事の一つに、大晦日の「年取り」があります。今まで「年取り」は全国共通の行事だと信じて疑わなかったのですが、知らない人のほうが多いと、このたび初めて認識しました(笑)。ネットで「年取り」+「県名」を検索すると、岐阜、長野、新潟、山形、青森、北海道、大分がヒットしました(意外とバラバラ)。江戸時代中期までは、大晦日の前日までに正月の準備を終え、大晦日当日は終夜眠らず、家族そろってご馳走をいただき、歳神を迎える習慣があった、そうです。また昔の年齢の計算はお正月が基準なので、家族全員の誕生祝いとして、特別なごちそうを食べるという意味もあったとか。家族の絆を決まって毎年確かめられる風習が残る地域って素敵だと自慢したくなりました。これらの道県出身の方は、「年取り」について諸事「うんうん」と頷いておられることでしょう。

元気の充電/地域再生デザイングループ 竹内和巳
私のお正月は、特にこだわりもなく、実家でゆったりとする、というものですが、昨年度は年末年始にかけてインフルエンザを発症してやむなくダウンしたため、今年こそは元気に過ごしたいな、と思っています。
今年は実家まわりではいろんな動きがありました。ひとつには同級生に設計を依頼して、洗面・浴室の改修を行っています(今まさに工事中です)。親と同級生とでテレビ会議をしながら、便利なもんだなあ、とおじさんみたいなことを考えていました。
おじさんといえば、今年は姪が生まれて、無事サンタクロースとお年玉の役割を与えられました。おじさんっていい仕事してるね、と言われるようにがんばります。

ベトナム人のお正月の過ごし方に密着/地域産業イノベーショングループ ホアン ゴック チャン
ベトナム語ではお正月はTet(テト)と呼び、漢字起源の「節」から生まれました。テトは最大の祝日となり、旧暦にのっとって毎年日付が変わりますが、7~10連休は一般的です。テトは家族と一緒に過ごす時間だと伝えられ、多くの人々が帰省します。
「送故迎新」文化があり、人々は大掃除して家を装飾したり、新服を買ったり、各々がテトを楽しみにするので、年中の一番商売繫盛の時期です。お正月には、お供え物として自家製のBanh chung(ベトナム風ちまき)や五果(カスタードアップル、ココナッツ、パパイヤ、マンゴー、イチジク)が欠かせません。ライフスタイルの変化により、Banh chungをスーパーで調達する家族が多くなってきましたが、私の家では、家族一丸でつくり伝統を続けています。大晦日には、一緒にお笑い番組を見て、年が変わったらお年玉を交換しながら新年のお祝いを伝え合い、神聖な時間を一緒に味わいます。

今だからこそ/サスティナビリティマネジメントグループ 豊福宏光
や年賀状、おせち料理等と正月行事を行っていましたが、大学進学、就職と歳を重ね日々忙しくなるのと同時にお正月というお祭り感に少し抵抗が出てきてしまい正月行事を行うことが少なくなりました。お正月に抵抗が出た理由はとても簡単で、お正月=家族のように感じていたところがあり自身の家族問題が理由で家族が集まることができなくなると、無意識のうちに遠ざけていました。しかし、ここ数年地域の仕事に従事することが多く(今は真庭市業務)地域の方とのふれあいや各地のお正月文化に触れる機会もあり、改めて日本の正月を勉強したいと思うようになり、これから各地の正月文化の違いを勉強していきたいと思っています。

棒鱈/都市・地域プランニンググループ 中井翔太
みなさんには、推しの御節料理などありますか?私が毎年楽しみでならないのが「棒鱈」です。これは、実家のある地域に由来する食材というわけではなく、極めて私的な原体験に基づきます。私の実家は、いわゆる“イナカ”。そんな地域にあって、少年・少女が深夜に出歩くことを公認される初詣などはまさに、一大イベントです。おめでたい雰囲気ともあいまり、羽目を外してよいと勘違いする中井少年他数名。結果、朝方解散する少年等は、各家庭で、叱責を頂戴し、元旦の寒空の下に締め出されるのです。そんな冷え切った身体で、口にしたのが祖母の炊く棒鱈と年を越し餅にその席を奪われた白米でした。その甘辛い味付けと寒風のもと凝縮された鱈の旨み、それを寛容に受け止める白米の蜜月関係を忘れることができません。

厄年にこそ跳ね上がる/地域再生デザイングループ 西村創
年齢がばれてしまいますが、今年から3年間厄年に突入いたします。「厄年」という考え方は、江戸中期には出来上がっていたそうです。平均寿命からして重い病に倒れてもおかしくない年齢だということで、人生の節目に病気や災難に気をつけるための庶民の知恵として、日常生活の中で伝統的に形成された宗教現象として生まれたものだそうです。宗教的な教理上の意味があるわけではないようですが、1月1日から始まるそうです。
本来であれば、何事もない平らな期間を望むべきなのかもしれませんが、自分の置かれている状況としては、やるべきこと、やりたいこと盛りだくさんの年齢ですので、厄年の期間にこそ跳ね上がるくらいの気概で臨みたいと思います。

お正月という区切り/都市・地域プランニンググループ 橋本晋輔
年々、お正月の特別感がなくなってきているのは私だけでしょうか。「もういくつ寝ると…」という歌がありますが、実家に帰るぐらいで、子どもも含め我が家ではそこまで特別なイベントではない雰囲気があります。2日にまちに出ると観光スポットは人で溢れ、お盆やGWと何ら変わりがない気もします。共働き夫婦が増えるなかで、「休み」の要素が強くなったからでしょうか。新年を迎えたからといって、仕事も学年も変わるわけではなく、休み明けには、なに一つ変わらない日常が待っています。では、新年という区切りはなんなのか。お正月に対する思いは人それぞれだと思いますが、折角与えられた区切り機会なのだから今年は2020年の1年間という単位を少し意識して、過ごしたいなと思います。

お正月の習慣/都市・地域プランニンググループ 長谷川育世
毎年のお正月に向けての過ごし方は、まず暖かい部屋でアイスを食べながら紅白歌合戦を見るところから始まります。そして12時を過ぎ、年が明けたら家族全員で近所のお寺や神社に初詣へと向かいます。私の実家の近所には、お寺や神社が合わせて8つほどあり、初詣の時には除夜の鐘の音を聞きながらお寺や神社を順番にお参りしてくことが習慣となっています。
家を出てみると、このお正月の習慣は、普段顔を合わせることのない近所の方とあいさつをする機会でもあり、家族と一緒に時間を過ごす、大事な時間でもあるなと思います。年末年始は大阪ではなく、愛知の実家で過ごそうと思います。

丸餅/建築プランニング・デザイングループ 増見康平
お正月といえば、様々なイメージがありますが、私は「おもち」、特に丸餅のイメージが強くあります。私の実家では、年末にもちつきを行い、約200個のおもちをつくります。その大半が丸餅で、今まで20年近く丸め続けてきました。10年目までは兄弟全員で丸め作業を行っていたのですが、兄弟が遠方に移り住んだため、私一人で作業をすることになってしまいました。ですので、ここ10年は、おもちの表面が固まり始める時間、また、おもちの持つ熱と私の熾烈な戦いとなり、こどもの頃の楽しさは皆目ありません。そんな戦いの戦果を平らげ、丸餅が尽きたら、またもちをつき、丸める。それが私のお正月です。

年賀状/建築プランニング・デザイングループ 間瀬高歩
毎年ご無礼していますが、私個人の年賀状準備は計画的に進まないことが多く、仕事納めの後から大晦日、年によっては年始の深夜に書いています。このような私が送る年賀状が元旦に届くことは稀ですが、宛名は印刷ではなく、万年筆を用い手書きすることを継続しています。
宛名を手書きする一瞬は、十数年以上お会いできていない恩師、お世話になった方々、学生時代の友人など、過去の出来事を振り返り、相手方の存在を再び身近に感じる時間を持つことができます。年賀状は人の繋がりの時間軸を再整理するためにも価値あるものと思います。
今年も人との出会いを大切に、地域計画と建築に精一杯取り組んでいきます。よろしくお願いいたします。

お餅からはじまる新しい1年/地域産業イノベーショングループ 武藤健司
岡山県真庭市・社地域ではじまった特産品づくりプロジェクト。その第一弾が「もち」で12月から販売を開始しました。家計消費をみると、2人以上世帯のもちの年間購入額は約1,700円、なんとその6割が12月に購入しています。お正月が近づくにつれ、スーパーや直売所にもち売場が作られることも納得です。また、もちには、ハレの日に神様に捧げる神聖な食べ物で、丈夫で健康、長寿を願う意味が込められています。お正月にもちを食べる風習も、平安時代に行われた歯固めの儀に由来するようです。調べるにつれて、これまで何気なく食べていたもちの見方が変わり、産地や価格、売り方、食べ方などいろいろと気になります。「きめ細かく、コシがあり、伸びもよく、煮ても崩れないもち」がおいしいと言われています。そんなスタンスの1年にしたいです。

ゆっくりとしたお正月/サスティナビリティマネジメントグループ 盛川正和
お正月は実家に帰ってゆっくり過ごすことが多いです。
お正月らしいことはあまり積極的にはしません。地元が名古屋なので、以前は熱田神宮にお参りに行ったりもしていましたが、人が多いので最近あまり行きません。地元の友人と飲みに行くことも、お互いに社会人となった今では実施できないことが増えました。実家ではかつておせちを作ったりもしていましたが、いつからかスーパーのものとなり、最近はそれもかなり簡素なものになってきました。
また、実家の自分の部屋がかなり寒いのが最近きつく、実家で1月2日くらいまで過ごしたらさっさと下宿に帰り、ただただごろごろすることが増えました。

正月は大晦日から?/都市・地域プランニンググループ 山崎将也
私の地元、新潟では大晦日の夕食に、「年取り膳」といって、おせち料理の他、寿司やすき焼き、オードブルなどのご馳走が並び、少し早めに正月気分を味わえる習慣があります。年取り膳を食べ過ぎるので、年越し蕎麦が元日の昼食になることも良くある光景です。
また、初詣も除夜の鐘が鳴り始めた頃に出かける「二年参り」が割と一般的で(2年分の御利益や徳が得られると言われています)、夜中にしんしんと雪が降る中、神社に向かう間に、新年を迎え背筋が伸びるような、スイッチが切り替わるような感覚になる瞬間が結構好きです。
地域によって年末年始の習慣は異なると思いますが、皆様はどのような大晦日を過ごされたでしょうか。

我が家のルーティーン/地域産業イノベーショングループ 山部健介
我が家では、年末年始にかけてのルーティーンが決まっており、子どもの頃からあまり変わっていません。30日の親族での餅つきに始まり、31日はお墓掃除と紅白、1日はご先祖様への新年のご挨拶と寺社仏閣まわり、2・3日は箱根駅伝と親族会といった流れです。そういえば、お節料理の中身も同じ店、同じモノでこちらもルーティーン化しています。
毎年同じような繰り返しで代わり映えしませんが、習慣化してしまい、どれかが抜けると何となく落ち着きません。時代の流れに応じて、変革が求められる昨今ではありますが、この我が家のルーティーンがあってこそ、平穏無事な一年をスタートできるのかもしれません。

アルパック所員一同・レターズアルパック編集委員会

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