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218号(2019年11月号)今、こんな仕事をしています

商店街に新たな客層を呼び込む試み~「はにたん」をフル活用!~


昨年度より、高槻市中心市街地活性化事業の商店街ソフト支援の一環として、芥川商店街事業協同組合の実験的な取組みを応援しています。

 昨年度より、高槻市中心市街地活性化事業の商店街ソフト支援の一環として、芥川商店街事業協同組合の実験的な取組みを応援しています。
 芥川商店街は駅からすぐの立地条件にあり、昔からのお店が軒を連ねる「人情味」の残る商店街です。しかし、買い物客の高齢化が進み、周辺に新規マンションが増えているにも関わらず、アーケードの下を多くの自転車が通過する「素通り」商店街になっています。
 そこで、昨年度はこれまで商店街が実施してきた「日之出町土曜市」という手作り市の機会に合わせて、小学生の子どもたちが「謎解きラリー」をしながらお店を巡る取組を企画しました。次いで今年度は、1日だけの試みを発展させて3ヶ月間に延ばし、「かくれんぼスタンプラリー」を企画しました。前回の参加者は小さいお子さんが多かったことを踏まえ、対象を小学校3年生以下とし、幼稚園・保育園にもマップを配って、小さいお子さんとその親がお店をまわれる仕掛けを試行しました。ポイントは、高槻市の子どもたちにとって絶対的アイドルの〝ゆるキャラ〟「はにたん」をマップや景品、掲示物に最大限活用したことです。
 その結果、多くの親子による参加を得ることが出来ました。参加者は必ず協力店の店内に入って店主や店員とコミュニケーションを取らなければならない仕組みになっているため、若い親子には商店街のお店を知るきっかけに、お店の方は「将来のお客さん」との会話のやり取りを生み出す場となりました。
 まちおこしとして一世を風靡した〝ゆるキャラ〟は、時にブーム的なものとして冷ややかなコメントも聞きます。しかし、今回の「はにたん」人気を目の当たりにすると、特に若い親子をお客さんとして新規に獲得したい商店街にとって、活用しない手はない大変有効なツールであることを認識した事業となりました。
※昨年度・今年度のマップ等のデザインは、バード・デザインハウスさんにご協力いただきました。

地域産業イノベーショングループ 高田剛司

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