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217号(2019年9月号)特集「とどける」

ミャンマーに届けよう!


先日、ミャンマーの建設分野のCEOを対象にした研修をお手伝いする機会を得ました。
ミャンマーの人口は約5千万人。日本の2倍の国土に、ビルマ族を中心に百を超える民族が暮らします。民政化が進む中、日本からも生活向上や人材育成、インフラ整備に係る支援が行われています。

先日、ミャンマーの建設分野のCEOを対象にした研修をお手伝いする機会を得ました。
 ミャンマーの人口は約5千万人。日本の2倍の国土に、ビルマ族を中心に百を超える民族が暮らします。民政化が進む中、日本からも生活向上や人材育成、インフラ整備に係る支援が行われています。
 JICAでは、途上国の経営層を日本に招請する研修事業を行っていますが、今回のCEO研修が「建設」に絞られたのも、同国のインフラ熱が背景にありそうです。
 8月下旬から12日間、大手ゼネコン、高速道路公社、リフォーム会社、自動車工場など十数カ所の現場見学のほか、ビジネス交流会まで目白押し。従業員数千人のデベロッパーから数名の工務店まで、大小さまざまな企業規模の経営者19名が日本企業の経営や技術を学びます。若い女性経営者が多いのもお国柄。「流石はミャンマー」と妙に納得。
 私の役割はコースリーダー。数回に分けて、研修の課題設定や成果まとめなどをご指南するもの。曰く、彼の国の建設業界における課題は、金融(短期・高金利)、技術(国研や大学の不足)、人材(専門技術者や技能者育成)、インフラ(安定電力や交通基盤)、法令・制度(あらゆる面で未整備かつ遵守されていない)、更には国の政策など多岐に渡ります。
 今回の研修で、見るもの・聞くことが、学びと発見、驚きとため息の連続だと云います。とは言え、意気消沈してる訳ではありません。老いも若きも眼をきらきらと輝かし、愉しそうに国の未来を語っていました。
 彼らが一番印象に残ったのは「日本の経営者のマインドセット」とのこと。彼らがしっかりと持ち帰り、彼の国で仲間や社員に届けてくれたならとても嬉しいです。

弊社と縁の深いけいはんな学研もご案内しました

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(写真は国立国会図書館関西館)

地域産業イノベーショングループ 高野隆嗣

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