レターズアルパック
Letters arpak熱気あふれるベトナム南部を訪問してきました
アルパックでは一昨年、ホーチミン市に事務所を開設し、ベトナム人のチャンをメンバーに迎えるなど、ベトナムにおける地域づくりや日越連携による産業振興に関する新たな事業展開を模索しています。当グループは、5月中旬にベトナム南部を訪問してきました。3泊4日の強行軍ですが、(1)リゾート開発が進むフーコック島、(2)メコンデルタ最大の都市カントー、(3)ココナッツ産地のベンチェ、(4)ベトナム最大の商都ホーチミンなど、南部各地の現状と今後の可能性を実地調査してきました。
アルパックでは一昨年、ホーチミン市に事務所を開設し、ベトナム人のチャンをメンバーに迎えるなど、ベトナムにおける地域づくりや日越連携による産業振興に関する新たな事業展開を模索しています。当グループは、5月中旬にベトナム南部を訪問してきました。3泊4日の強行軍ですが、(1)リゾート開発が進むフーコック島、(2)メコンデルタ最大の都市カントー、(3)ココナッツ産地のベンチェ、(4)ベトナム最大の商都ホーチミンなど、南部各地の現状と今後の可能性を実地調査してきました。
(1)国を挙げたリゾート開発が進むフーコック島
ホーチミンから空路で45分、週末リゾートも可能な島です。リゾート開発会社の方に開発の経緯や現況、今後の展望についてお聞きしました。西沿岸部では急速にリゾート開発が進んでおり、その規模と勢いは圧巻でした。また、島の特産品である胡椒、ニョクマム等の製造・販売所を訪問しました。販路先は本土や海外への拡大を控え、島でないと入手できない希少性でブランド化を図り、来島の魅力にもつなげている点が印象的でした。
(2)メコンデルタ最大都市カントー
カントー市の人民委員会投資貿易促進センターを訪問し、アン副局長とジャパンデスクの市川アドバイザーと懇談しました。同市は、ベトナム南部のメコンデルタ最大の都市であり、近年はハイテク農業化や工業団地の造成など、急速な発展がみられます。輸出加工型企業の生産拠点として注目されており、日系メーカーの進出も進んでいます。「Next・ホーチミン市」の一角として、今後ますます注目されていくと思われます。
(3)のどかな農村地帯ベンチェ
焼きココナッツ飲料の製造業者と、自然環境を生かしたリゾート施設の運営事業者を訪問しました。どちらも事業を始めてまだ数年ですが、自らの事業だけでなく周辺地域の振興と結びつけて事業展開を図っている点が特徴的です。ココナッツは近隣農家と契約し、地元特産の品種を栽培指導。リゾート施設では伝統産業をめぐるツアーが現地の人たちを元気づけていました。
(4)ベトナム最大の商都ホーチミン
ホーチミン市人民委員会投資貿易促進センターを訪問し、ヴァン次長はじめ幹部の皆さんと懇談をしました。日本企業の進出や投資の窓口として、既に日本側の公共セクターとも多数連携されているようです。一方、両国間の更なる経済交流の深化には課題もあるようで、私たちも微力ながらお役に立ちたいと考えています。
今回の現地調査全体を通じて、ベトナム南部における経済成長を体感するとともに、彼らが直面する課題の一端を垣間見ました。開発途上国にありがちな「とにかく技術と資金を持ってきて」という姿勢から次の段階への移行期に差し掛かっています。「ASEANの親日国家」の発展に、微力ながら私たちも貢献したいとの思いを新たにしました。
なお、ベトナム訪問には、高野隆嗣、高田剛司、貴船律子、江藤慎介、山部健介、ホアン ゴック チャンが参加しました。
地域産業イノベーショングループ
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