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215号(2019年5月号)今、こんな仕事をしています

みんなのき黄檗こども園の増築棟「楓舎」が完成しました。


2013年にアルパックで設計監理をさせていただいた園舎横への増築を担当しました。
約170平方メートルの小さな園舎ではありますが、定員増への対応と共に、将来的には地域の人との交流や学童保育等の多様な展開を見据える、夢の詰まった園舎です。

 2013年にアルパックで設計監理をさせていただいた園舎横への増築を担当しました。
 約170平方メートルの小さな園舎ではありますが、定員増への対応と共に、将来的には地域の人との交流や学童保育等の多様な展開を見据える、夢の詰まった園舎です。
 園舎は木材をふんだんに使用し、大きな柱や梁が表しとなっています。子ども達に建物の成り立ちを見せることをコンセプトの一つとして設計を行いました。樹種も栗や欅、桧、杉と様々なものを使用し、子ども達が違いを間近に感じることが出来るようになっています。
 また、施工者さんのご好意により、園児向けの加工場の見学イベントを実施し、これから建設される園舎を誰が、どのようにつくっているかを園児たちに体感してもらうことができました。
 1階の保育室は緑豊かな屋外2面に対して大きく開くことが可能で、開放的に利用出来るようになっています。2階では屋外デッキ部分を既存の楓の木が貫いており、建物内から眺め、また、木に直接近づくことが出来ます。この木は園舎名の由来ともなりました。園庭は庭師さんのアイデアにより、実のなる木や里山に生える草木を植えた園庭となっています。
 子どもたちが園舎内部にある大工さんの技によって加工された木材から、周辺に広がる草木や土までの様々な要素に日常的に触れ合いながら活動を展開していってもらえればと思います。
※本業務は建築プランニング・デザイングループの山崎も担当しています。

園舎外観。楓の木が2階デッキを貫いている

 

木材をふんだんに使った内部空間

建築プランニング・デザイングループ/塗師木伸介

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