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213号(2019年1月号(新年号))今、こんな仕事をしています

「人工知能AIの開発をやめるべきか」


人工知能AIの開発が日常生活にすぐ大きな影響を与えるわけではありませんが、筆者のような日本語学習者にとって極めて意味深いテーマです。

 2017年、東京オリンピック向けに50言語以上に対応した「ポケトーク」が登場し、この100グラム足らず重量の機械が普及すると「通訳・翻訳者の多くの仕事が奪われてしまうのではないか」、「一流の通訳者を目指して一生懸命日本語を勉強してきたことは無駄になるのではないか」と話題になりました。
 普及に伴い、通訳者の活躍する姿が変化するかもしれませんが、無駄にならないと信じます。むしろ、言葉の変換にとどまらず、通訳・翻訳者にはこれまで以上に新しい素質を求められるようになると考えられます。それは思考力です。人工知能は一瞬で沢山の単語の組合せを提供できます。が、空間・場面に適して判断できるのは人間しかできせん。
 多くの日本語教育現場では文法・漢字等を熟達させること重点をおいています。同様に思考能力及びコミュニケーション能力を上達させるカリキュラムが必要となってきます。
 そういった勉強法の中でディベートがあります。この素敵な「頭脳スポーツ」を広く取り組んでもらうために、ホーチミン市日本語ディベートクラブは日々大学の垣根を越えて活動をしており、毎年市規模でディベート大会を開催しています。昨年10月、1ヶ月にわたり、国際交流基金ベトナム日本文化交流センターとアルパックの後援の元、HUTECH大学でディベート大会が開催されました。「人工知能AIの開発をやめるべきか」というテーマで決勝戦を行いました。試合で否定側が勝利を収めましたが、論戦がまだまだ続きそうです。
 来場した日本語教育関係者からは「生徒が勉強した言葉を使って、自分の意見を堂々と発表する姿を見て感激した」と感想をいただきました。

HUTECH大学で開催されたディベート大会の様子

地域産業イノベーショングループ/ホアン ゴック チャン

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