レターズアルパック
Letters arpak草津川跡地公園「de愛ひろば」
アルパックが過去に業務で携わった場所や建物をぶらりと巡る「アル散歩」。
今回は、人々の交流や多様な文化の創出に官民連携で力を合わせた事例です。

草津川跡地公園「de愛ひろば」完成当時の写真(店舗誘致エリア)
昔、ここを流れていた旧草津川は、いわゆる「天井川」。周囲の家の屋根よりも高いところを流れており、度々水害も発生していました。そのため、平成14年に廃川。これにより生まれた広大な空間に、「川の流れを人の流れ」に変えていくことを目指して誕生したのが、この「草津川跡地公園」です。この区間5「de愛ひろば」の基本スキーム、事業者誘致に当社は携わりました。
「にぎわい」創出をコンセプトにした「de愛ひろば」では、指定管理事業の中で公園の維持管理だけでなく、市民団体の活動支援も行っています。様々な関係者が力を合わせ、公園はいつも四季に合わせた色とりどりの花や緑による上質なうるおい空間が維持され、月にいくつものイベントが開催されています。

にぎわいの拠点として機能する「管理棟」。休日はもちろん、平日にも様々なイベントが開催されています
憩いや交流の時間を過ごすご近所の方や、イベント・公園内に誘致したレストラン等に立ち寄る市内外からの来訪者などによって、公園は今も変わらぬにぎわいを見せています。当時から変わったのは周りのマンション、店舗の数。近くにこの公園があるから、と移り住んで来られる方も少なくないそうです。

緑が広がり、近隣にお住まいの方にとっては庭のような存在。周辺にマンションも増えました
これからもこの公園の存在が、周囲に好影響を及ぼし、まちの発展に寄与することを願います。
みどころ
当時はまだP-PFIが制度化されておらず、草津まちづくり株式会社が設置管理許可制度を活用してテナント・店舗を整備しました。指定管理事業とテナント誘致を組み合わせ、仕組み作りを行った結果、公園全体のにぎわいだけでなく地域の生活の質の向上に寄与する公益的な場として機能しており、広い視点からの市に対する利益還元につながっている点が大きな特長です。
整備中の区間6についても、当社が民間事業者誘致支援業務を受託しており、より魅力的な場所となるよう引き続き尽力していきたいと考えています。
都市再生・マネジメントグループ 大田勇樹
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