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248号(2024年11月号)今、こんな仕事をしています

城陽市JR長池駅前の公用地を活用すべく地域活動が活発化しています


JR長池駅は、京都府城陽市に位置し、1日の乗降客数は2400人程度の小さな駅です。城陽市では、このJR長池駅周辺の整備に向けた取り組みを進めています。このような状況下で、にぎわい創出に向けた駅前の公用地をあり方を検討する業務をアルパックは受託しています。

 JR長池駅は、京都府城陽市に位置し、1日の乗降客数は2400人程度の小さな駅です。
 城陽市では、このJR長池駅周辺の整備に向けた取り組みを進めています。このような状況下で、にぎわい創出に向けた駅前の公用地をあり方を検討する業務をアルパックは受託しています。
 この駅前の公用地はもともと、市が駅前広場の計画地として買収したものでしたが、事業着手に至らず未利用地となっていた土地です。この業務では、昨年度より地域住民と市とアルパックが共同で検討を進めてきました。そして、11月3日から17日までの2週間、検討した活動をより具体化し、駅前の公用地で実施する社会実験を行いました。
 期間中には、様々な活動が実施されました。例えば、広場で皆の好きな本を紹介しあう競技ビブリオバトルを行ったり、焼き芋を焼いたり、音楽を通じて楽しみを共有したり、まち協が考えたキャラクターを印字したベビーカステラを販売したりなど、様々なアクティビティが起こりました。
 社会実験では、住民活動として様々なアクティビティが行われましたが、今後これらの活動をどのように定着させていくのか、城陽市として今後どのような公共投資を行うのか、まだ方向性は固まっていませんでした。このような地方の駅前空間では、まちづくりの登場人物が各々に役割を果たし、協同で作り上げる姿勢が不可欠です。この姿勢をどこに向けるのか、今回の社会実験でかなり具体的なものになりました。
 この機を逃すことなく、各々の役割を明示し、地方なりの官民連携により、身の丈にあった駅周辺整備ができるのではないかと考えています。そして、この役割を形にし、文書などで見える化することでコンセンサスを図ることが我々の課された使命の1つです。その結果、両者が協同することでできる駅前空間の可能性を妄想しつつ、使命を果たしていきたいと思います。

WSで製作した机を囲んで団欒する様子

WSで製作した机を囲んで団欒する様子

都市再生・マネジメントグループ 芳田知紀

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