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Letters arpak長岡京市での防災・スポーツ施設整備づくり ~ゲーム型防災研修プログラム「風水害24」を活かした住民ワークショップの開催~
昨年度から今年度にかけて、長岡京市の東部にある「東ポンプ場」の除却後跡地に防災・スポーツ施設を建設する構想づくり、その後の基本計画策定の業務に取り組んでいます。市域東部は住工が混在する地域になっており、公共施設が比較的少なく、災害時の避難所になる施設等も少ないエリアです。まちの防災を考えていく上で防災拠点となる施設を確保することが重要なテーマになっています。
昨年度から今年度にかけて、長岡京市の東部にある「東ポンプ場」の除却後跡地に防災・スポーツ施設を建設する構想づくり、その後の基本計画策定の業務に取り組んでいます。
市域東部は住工が混在する地域になっており、公共施設が比較的少なく、災害時の避難所になる施設等も少ないエリアです。まちの防災を考えていく上で防災拠点となる施設を確保することが重要なテーマになっています。
一方、施設整備を予定している地域の周辺には、自治会がない町内もあり、地域のコミュニティの形成や防災意識の向上も重要な課題となっていました。
昨年の構想づくりにおいては、施設の計画づくりに地域の住民を巻き込み、地域の意向を把握するとともに、防災意識の向上につなげていくため、ゲーム型の防災研修プログラム「風水害24」を取り入れました。
このプログラムは、大規模風水害の接近から直撃・通過までの24時間をリアルに体験することで、風水害発生時に適切な判断や行動するための知識や行動指針を学べるゲーム型プログラムとなっています。実は、私自身、「風水害24」の研修を受けたことがあり、その際に講師として指導いただいた乾昌志さんに長岡京市でもファシリテーターを引き受けていただき、有意義な参加型のワークショップを開催することができました。
「防災」という、人の命に関わるテーマで、自治会がない地区を含め、住民参加型のワークショップを開催するのは大きなチャレンジでしたが、参加いただいた住民からは好評で、今年度の基本計画づくりにうまくつなげていくことができていると感じています。
今年度の取組においても、避難ルートの確認等を行うまち歩きを含め、住民参加のワークショップを開催する予定です。施設整備をきっかけに地域の防災意識の向上や地域コミュニティの醸成にもつなげていけるよう、しっかりと取組を進めていければと思います。
地域再生デザイングループ 石井努
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