レターズアルパック
Letters arpakごちゃまぜな要因を紐解いてまちづくりを考える
業務外の活動として、淡路島で空き家対策に向けた活動に取り組んでいます。対象エリアは洲本市の炬口地区で、洲本市の市役所などがある中心市街地から川を隔てたところで、海に面している、漁村集落を起源としたまちです。
業務外の活動として、淡路島で空き家対策に向けた活動に取り組んでいます。
対象エリアは洲本市の炬口地区で、洲本市の市役所などがある中心市街地から川を隔てたところで、海に面している、漁村集落を起源としたまちです。
関わりのきっかけは、2013年に淡路島地震という最大震度6弱の地震があり、その時にJIA※のメンバーが被災状況の確認を行い、漁村集落の形態による空き家や空き地が多い地域の課題に対して何かできないかと、地域との関係がはじまりました。
これまで地元の住民会や、市の担当課等と議論や調査をしました。空き家が流通せずに放っておかれている要因ですが、登記や相続登記ができていないこと、仏間がある、家財がたくさん残っている、接道条件の悪さや駐車場が確保できないなどの不便さから世帯分離を機に別の住宅地に出ていく、路地なので工事車両が入らないために工事費がかさむ、他にも田舎特有の人間関係など、様々な要因があり、一筋縄では空き家は動きそうにありません。
一方で、利活用の需要はありそうです。写真のような良いまちなみで、本瓦葺きの渋い物件も残っています。炬口は釣り場で有名で、週末には大阪や京都などから釣り人が多く来ています。地元住民の皆さんがまちの魅力は無いと言うのですが、写真を見せると、ここでこんな写真が撮れるんだと驚かれたのが印象的でした。
具体的な物件の活用などはできていませんが、地域のポテンシャルを上手く混ぜ合わせながら、課題を紐解いて少しずつまちを動かしていけるといいなと思います。
※この活動はJIA(公益社団法人日本建築家協会)都市デザイン研究会の活動であり、私はJIAの正会員ではありませんが、地元出身者であり、準会員として活動に参加しています。
活動で作成したホームページ
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生活デザイングループ 太田雅己
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