レターズアルパック

Letters arpak
248号(2024年11月号)特集「ごちゃまぜ」

ごちゃまぜ


昨今、いろんな場面で「ごちゃまぜ」のよさが評価されています。組織論でも、まちづくり理論でも、社会論でも。ソーシャルインクルージョンとかミクストユースとか。さまざまなものが多様に混ざっているのがよいのだと。ある意味ではモダニズム的指向に対する反動ともいえるでしょう。

 昨今、いろんな場面で「ごちゃまぜ」のよさが評価されています。組織論でも、まちづくり理論でも、社会論でも。ソーシャルインクルージョンとかミクストユースとか。さまざまなものが多様に混ざっているのがよいのだと。ある意味ではモダニズム的指向に対する反動ともいえるでしょう。
 しかし、混ぜるな危険!というものもあれば、絵の具のように混ぜると濁ってしまうもの、光のように混ぜると無色透明になってしまうものもあります。無批判のごちゃまぜ礼賛には注意が必要でしょう。
 ごちゃまぜのよさは、混ざっている個々の要素の個性が失われることなく、引き立てあっていることではないでしょうか。混ぜることでなめらかになるのではなく、むしろザラザラ、ツブツブしていること。ごちゃまぜのよさを引き出すのは難しいと思うのです。

レターズアルパック編集委員会

248号(2024年11月号)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ