レターズアルパック

Letters arpak
   
242号(2023年11月号)今、こんな仕事をしています

地域で取り組む空き家対策ガイドブックを作成しました!


京都市では、平成22年度から「地域連携型空き家対策促進事業」を実施しています。この事業では、空き家の発生予防・活用及び適正な管理により、地域が活性化することを目指しながらも、空き家の所有者や入居希望者が安心して空き家を活用できる環境を整備するため、取組に係る経費の助成や専門家の紹介、活動団体相互の情報交換等の支援を行ってきました。

 京都市では、平成22年度から「地域連携型空き家対策促進事業」を実施しています。
 この事業では、空き家の発生予防・活用及び適正な管理により、地域が活性化することを目指しながらも、空き家の所有者や入居希望者が安心して空き家を活用できる環境を整備するため、取組に係る経費の助成や専門家の紹介、活動団体相互の情報交換等の支援を行ってきました。これまで事業に取り組んできたのは63地域・43団体にものぼり、この事業への取組がきっかけとなり、地域の空き家問題に向き合うことになった地域も多くあります。
 昨年度、作成をお手伝いしたガイドブックは、地域の空き家対策において、取組過程で生じる課題や悩みとその解決策を、実際に活動に取り組んでおられる地域や市の制度を交えて紹介する冊子です。地域で取り組む空き家対策には、人手や活動資金の確保、さらには空き家という個人の資産にアプローチをするという難しさがあります。そもそも、「何をしたらいいんだろう?」と思う地域だけでなく、「これくらい簡単に続ける方法もあるのか!」等の、既に取組を行ってきた地域にとっても有益な情報をまとめています。


 記載している解決策は、実際に活動に取り組んでおられる地域にヒアリングを行い、まとめています。ヒアリングの中では、地域で試行錯誤しながら活動を続けておられる様子や、負担を減らすために、驚くような工夫をされていることもお伺いできました。中には、事業終了後に活動資金の獲得の難しさ等から活動が終了している地域もあり、「どのように続けていけばいいのか分からない」という声も聞かれました。地域での活動は、一度途絶えると再開しづらい現状もあるため、今回の冊子をきっかけにして、できるところから続けていける道しるべを見つけてもらえると嬉しいです。

生活デザイングループ 内野絢香

242号(2023年11月号)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ