レターズアルパック

Letters arpak
242号(2023年11月号)特集「シェア」

シェアハウスの暮らし


大阪市大正区にあるシェアハウス(名称:ワンラボ)に暮らしています。住まいをシェアする暮らしを紹介します。ワンラボは2階のリビングや作業スペース、それから屋上が共用部で、3階に鍵がかかる個人の部屋が5室ある、5人のシェアハウスです。住民の年代は、同年代(20代後半から30代前半)です。

 大阪市大正区にあるシェアハウス(名称:ワンラボ)に暮らしています。住まいをシェアする暮らしを紹介します。
 ワンラボは2階のリビングや作業スペース、それから屋上が共用部で、3階に鍵がかかる個人の部屋が5室ある、5人のシェアハウスです。住民の年代は、同年代(20代後半から30代前半)です。
 ワンラボで暮らしている中で、3つのシェアがあります。まず1つメは「場所」。大きなリビングや作業部屋、屋上など、とても一人暮らしでは得られない部屋を維持できています。2つ目は「もの」。リビングに置いているものは共用にしており、例えば本棚の本は自由に読んでいいようにしています。他人の本棚は新鮮で、自分じゃ買わないような本から刺激を受けます。3つ目は「人」。定期的に集まったり、友達を呼んできたりして、新しいつながりが生まれます。また、仕事から家に帰って誰かいるというのは安心感があります。
 一方、やはり難しいところもあります。深夜までうるさい、掃除が甘いなどの基本的なマナーの問題や、人の相性によるものも。その都度、意見交換してルールを考えながら対応しています。縛りすぎると生活しづらくなるので、あくまでも緩いルールの中で、みんながいい感じに許容しながら楽しく暮らせるようにしています。
 みんながそれぞれの価値観を持ち、そこの擦り合わせをしながら、快適な環境を維持・向上させていくというのは、「まちづくり」や「コミュニティづくり」そのものだと思います。実際のまちづくりでの関係性はもっと難しくて泥臭いところもありますが、仕事でも、シェアハウスでの暮らしを通した感覚を持ちながら、みんなでシェアする居心地がいい場所をどんどん増やしていけたらと思います。
 なおワンラボでは現在1部屋空いており、募集していますので、興味のある方は検索するか、お声がけください。

リビングの様子:床のクッションフロアや壁の塗装、本棚などはDIYでみんなで作成

リビングの様子:床のクッションフロアや壁の塗装、本棚などはDIYでみんなで作成

生活デザイングループ 太田雅己

242号(2023年11月号)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ