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Letters arpakシェアからまちづくりの可能性をさぐる
先日、プライベートで「SHIKIAMI CONCON(シキアミコンコン)」という施設に行ってきました。同施設は、2019年10月に誕生し、京都の二条城南東の式阿弥町に位置しています。建物構造は、コンテナ19基と長屋3軒から構成される非常にユニークな形態となっています。
先日、プライベートで「SHIKIAMI CONCON(シキアミコンコン)」という施設に行ってきました。同施設は、2019年10月に誕生し、京都の二条城南東の式阿弥町に位置しています。建物構造は、コンテナ19基と長屋3軒から構成される非常にユニークな形態となっています。ワインやコーヒーを楽しむことができるカフェスペースが玄関に備えられており、奥に入っていくと、デザイン事務所、不動産仲介会社、リサーチ会社、整骨院などの様々な企業が入居しています。また『共創自治区』というコンセプトが掲げられており、異なるスキルや経験を持つ人々が協力し、新しいアイデアや価値を創造する場所として活用されています。まさに空間や経験の「シェア」を通じて、新しい経済圏の創出を目指している施設です。
そんな施設で「夏祭り」が開催されるということで遊びに行ってきました。炭火焼きソーセージやお酒などのお店や、整体体験やフリーマーケット、ミニチュア制作体験などの体験・創作のコンテンツがあり、どのコンテンツも、同施設の入居企業が企画しているのが特徴となります。少し調べたところ、入居者の中から「自治会を作りたい」と声があがり、月に1回、入居者が集まるようになったのをきっかけとして、夏祭りの企画へと発展していったそうです。異なるスキルや経験を持つ人々の集まりですが、物理的な空間をシェアしていたことにより、日常的なコミュニケーションが生まれ、こうした素晴らしい取組に繋がったのだと思いました。何より、参加者もそうですが、主催者の方々が一番楽しんでいる姿も見て、このような「まちづくり」に資する活動に何が大事なのかを改めて考えさせられました。今後も同施設の動向をチェックするともに、シェアの可能性についても考えていきます。
地域産業イノベーショングループ 山口泰生
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