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Letters arpak240号(2023年7月号)きんきょう&イベントのお知らせ
事務所だより(大阪)「鉄の感覚」
大阪事務所がある淀屋橋駅周辺には多くのパブリックアートが設置されています。事務所の隣のビルにも作品があり、ひとつは青木野枝「空の粒子/パッセージ」という作品で、サイズや幅の異なる鉄版のリングを組み合わせて形成されています。
大阪事務所がある淀屋橋駅周辺には多くのパブリックアートが設置されています。事務所の隣のビルにも作品があり、ひとつは青木野枝「空の粒子/パッセージ」という作品で、サイズや幅の異なる鉄版のリングを組み合わせて形成されています。鉄の集合体なのですが、周りの樹木や植物と融合して有機的な空間がひろがっており、私の中でほっとできる場所です。
もうひとつは、イギリスの彫刻家、アントニー・ゴームリー「アナザー・タイムⅨ」という作品で、自身をかたどった鉄の作品なのですが、台座などに鎮座させず、地下にひっそりとたたずんでおり、初めて視界に入った時は彫刻とは判断できず「ただならぬ気配を出している人がいる!」と、動揺してしまいました。
作者は仏教を学んだそうで、作品には東洋思想の影響が見られるそうです。
この二つの作品は同じ「鉄」という素材でできていますが、全く違う表情をしているところが興味深いです。この他にも付近には多くの作品があり、不意に現れる表現豊かな造形を見ながら歩いていると様々な発見があるので、これからも好奇心を持って探索しながら歩いてみようと思います。
大阪事務所 岩城優香
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