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240号(2023年7月号)今、こんな仕事をしています

葛飾区柴又の「川甚」跡地活用のお手伝いをしています


葛飾区では、閉店した老舗料理店「川甚」の跡地を取得し、観光や文化発信の拠点として生まれ変わらせる取り組みを進めています。

 葛飾区では、閉店した老舗料理店「川甚」の跡地を取得し、観光や文化発信の拠点として生まれ変わらせる取り組みを進めています。
 私たちは川甚跡地活用の一環として、区役所の方々や柴又観光まちづくり検討会の皆さんの意見をお聞きしながら事業計画を具体化するお手伝いをしています。

川甚

川甚


 川甚は江戸後期の寛政年間に創業した、海鮮をはじめとした季節の食材と鰻・鯉といった川魚を中心に扱う料理店でした。寅さんが登場する「男はつらいよ」の舞台となり、夏目漱石や尾崎士郎、谷崎潤一郎といった文豪たちの作品にも登場する歴史あるお店です。周辺には柴又帝釈天、寅さん記念館、山田洋次ミュージアム、登録有形文化財の山本亭といった文化・観光資源があり、歩き回るのに楽しい場所になっています。
 歴史・文化に関する資源ばかり書いていたため、まちなかにあるエリアと思われるかもしれませんが、周辺には青空と緑がまぶしい江戸川の河川敷が広がっており、サイクリングや散歩も楽しめる健康的な場所になっています。河川敷には都内唯一の渡し場で、江戸時代から続く「矢切の渡し」があり、公共交通機関で移動していると気付かない「東京都の終わり」が実感できます(対岸は千葉県松戸市)。
 このような地域資源と上手に調和を取りながら、川甚の新たな歴史のために、私たちがお役に立てるように頑張りたいと思います。

河川敷

河川敷

 

矢切の渡し

矢切の渡し

ソーシャル・イノベーティブデザイングループ  石川俊博

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