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240号(2023年7月号)今、こんな仕事をしています

企業に農業と農村を守る力を貸してほしい! 合言葉は「人材の農村回帰の大潮流を、明日香から」


高度成長期に人的資源が三大都市圏に集中したことではじまった農村の衰退は、いまや中山間地などの存亡の危機に至っています。

 高度成長期に人的資源が三大都市圏に集中したことではじまった農村の衰退は、いまや中山間地などの存亡の危機に至っています。
  食料自給率はこの60年で79パーセントから37パーセントと半分以下に下落。農業・農村には、治水・大気調節・生物多様性の保全など多面的な機能があるため、その荒廃は大問題です。
 そんなことですから、これからの農村の持続的発展とか安全・安心な食料自給とか国土の安全とかをなんとかしようとすると、高度成長期をけん引した企業が人材を供給するしかないのです。
 『日本の原風景を守る明日香村』は立ち上がります。企業に対して3つの役割を期待。(1)従業員が「農に親しむ」「農貢献する」機会をつくる役割 (2)従業員の、農業と地縁活動に関するスキルとノウハウの習得をサポートする役割(3)人材を農村(集落や保全・活用すべき農地)とつなぐ役割です。その前提には、そもそも企業活動自体を通じて農業と農村を守ってほしいまであります。

日本の原風景をつくる、稲渕棚田(明日香村ご提供)

日本の原風景をつくる、稲渕棚田(明日香村ご提供)


 そして、持続可能な企業はニッポンの農村をなんとかする。これを合言葉として、明日香村は企業の農貢献が企業価値の向上につながることを高らかに示しつつ、5つの農貢献プログラムを提供して人材の農村回帰の大潮流をリードするのです。
 ここではそのうち1つしか挙げませんが、まずもって「稲渕棚田で稲作」です。「日本の棚田百選」にも名を連ねる稲渕棚田をフィールドとして、「日本の原風景を一緒に守ろう」「全国どこでも稲作できる力を身につけよう」を合言葉に通年で稲作してもらうものです。今回、合言葉は多めです。あとは「あすかオーナー制度」と「企業版ふるさと納税」「あすか農産物等の購入」「農業支援ボランティア」です。うっかり全部書きりましたが、ご関心をお持ちになった社長・総務部長・人事部長様各位、明日香村役場まで、ぜひご連絡を。
明日香村役場 観光農林推進課(TEL 0744-54-9020)

公共マネジメントグループ 廣部出

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