大英帝国の旅行家であるイザベラ・バードは、１８７８年の日本滞在中の東京から北海道までの旅行記を『日本奥地紀行』（Unbeaten Tracks in Japan）として取りまとめました。大政奉還から11年、近代国家として歩み始めたばかりの日本の様子を記した貴重な記録です。
 　ヨーロッパ諸国にとって当時の日本は「未知」の世界であったことでしょう。日本の風俗を好奇の目で紹介しています。彼女にとっても日本、特に東北や北海道への旅行は「探検」だったかもしれません。
　現代の日本では、さすがにどこのまちに行っても「探検」感を味わうことは難しいかもしれません。しかし「この路地の奥には何があるのだろう」「この川はどこから流れて来るのだろう」など、小さな「未知」を見つけ、好奇の気持ちを持ってまちと接していきたいものです。

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