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239号(2023年5月号)今、こんな仕事をしています

伏見稲荷界隈のまちづくりをお手伝いしました


京都市では、自立・自走型のまちづくりを展開し、長期的な視点で地域課題の解決に寄与する市民・事業者や、将来的に建築計画を誘導することを目指して毎年支援事業を実施しています。

 京都市では、自立・自走型のまちづくりを展開し、長期的な視点で地域課題の解決に寄与する市民・事業者や、将来的に建築計画を誘導することを目指して毎年支援事業を実施しています。
 その一環として、伏見稲荷周辺のエリアマネジメント組織である「伏見稲荷周辺の住みよいまちづくり推進協議会(以下、「協議会」)」の活動を支援する機会を得ました。
 地域関係者の皆さんのヒアリングを通じて、令和3年3月に設立された協議会の活動がコロナ禍で長らく中断していること、アフターコロナで観光客増加に伴い、交通問題やゴミ問題などの問題が再燃してきたことがわかりました。そこで協議会活動の再始動を目的として、手始めに「まち歩き」「講演会」を開催しました。協議会自体のPRや担い手の発掘に繋がることを期待しました。
 まち歩きでは、京都観光文化を考える会・都草の森幸弘 氏をお招きして、伏見稲荷大社界隈の散策を行いました。大社のご厚意により、非公開の重要文化財「松の下屋・お茶屋」「史蹟(荷田春満旧宅)」なども見学させていただくことができました。

まち歩きの様子

まち歩きの様子

 講演会では、関西国際大学教授・京都府立大学名誉教授の宗田好史氏をお招きして、「暮らしと観光が共存するまちづくりを目指して」というテーマで、統計データ等を用いながら、数十年来の京都の観光地の変化や、これからの観光が進むべき道筋をご教授いただきました。
 今回の企画を契機として、「まちづくりには正解がない」ということを改めて認識するとともに、正解がない中でも試行錯誤を繰り返すことの大切さをしみじみと感じました。今後も、伏見稲荷界隈のまちづくりが観光と上手く共存できるようにご支援できたらと思います。

講演会の様子

講演会の様子

地域産業イノベーショングループ 山口泰生

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