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239号(2023年5月号)まちかど

大阪市ハウジングデザイン賞を受賞しました


弊社にて企画設計監理をおこなった賃貸集合住宅「寺田町プレイス1」が第35回大阪市ハウジングデザイン賞を受賞しました。

 弊社にて企画設計監理をおこなった賃貸集合住宅「寺田町プレイス1」が第35回大阪市ハウジングデザイン賞を受賞しました。

まちかどに設けた誰でも座れるベンチ 撮影:笹の倉舎/笹倉洋平

まちかどに設けた誰でも座れるベンチ 撮影:笹の倉舎/笹倉洋平

 大阪市ハウジングデザイン賞は大阪市内で供給された魅力ある良質な都市型集合住宅を表彰し、供給を促進するとともに、市民の方々や住宅供給に携わる人々の住宅に対する関心を高めることを目的とした、1987年から続く歴史ある賞です。
 審査講評では街並みや住まい手、木材利用による循環型デザイン等への配慮・工夫が評価されており、社内と社外の様々な専門家と協同して進めたことがこの結果につながったのではないかと考えています。
 今後もこの結果に甘んじず、よりよい地域づくりにむけて日々精進したいと思います。
 以降、審査員による講評全文です。

外観

外観

受賞の様子

受賞の様子

 居住者の流動性の高さ、まちの更新の速さを考えるとき、賃貸集合住宅は都市部における合理的な住まいと言ってよい。そういった意味で賃貸集合住宅の質は、都市居住の豊かさを示す指標となろう。そのなかにあって本住宅は、まちに暮らすことに正面から向き合い、暮らしと地域の持続可能性をテーマに、建設に至るプロセスを含め丁寧に造り込まれた住宅として高く評価された。収益性からはペンシル型の高層棟が有利な立地にあって、6階建に抑えることで、まちとの接触面を最大化し、1階にまちと住宅とをシームレスにつなぐ装置として店舗、ウッドデッキ、ベンチが配される。外壁や軒天、サインに地元産材や風倒木を用いるなど、循環型デザインへの意識も高い。住戸は2面採光、ゆとりある水回りや収納など、暮らしやすさへの配慮に好感が持てた。まちに暮らす、普通に暮らす生活がこの住宅では実現されている。こうした意欲的な住宅が増えることで、住むまちとしての大阪の魅力が高まることを期待したい。

明るい住戸内 撮影:笹の倉舎/笹倉洋平

明るい住戸内 撮影:笹の倉舎/笹倉洋平

建築プランニング・デザイングループ 塗師木伸介

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