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236号(2022年11月号)きんきょう&イベントのお知らせ

寺田町プレイス1が 「2022年度グッドデザイン賞」を受賞


アルパックが企画・設計・監理した寺田町プレイス1が、このたび2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

 アルパックが企画・設計・監理した寺田町プレイス1が、このたび2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
 寺田町プレイス1は大阪市内の地元オーナーによる賃貸住宅プロジェクトです。15分生活圏の小さなコモンズを再生し、人と街を繋ぐスペースをプレイスに変えていくことを目指し、所内外の様々な専門家とコラボレーションしながら進めました。

撮影:笹の倉舎/笹倉洋平

撮影:笹の倉舎/笹倉洋平


 建築としては明るく風通しの良い住環境等を備え、まちとオーナー双方にとって持続可能で良質な賃貸住宅ストックとなるように計画しており、まちのコモンズ再生に向け、小さなコモンスペースを建物周囲に配置しています。現在はオーナーにより、定期的にマルシェを開催する等の取組みも展開されています。
 また、大阪府内の製材所、林業者と協力し、風倒木等の府内産木材の活用やそれらの更新を見据えた仕掛け等、山とまちと人が繋がり続ける仕組を模索しています。
 今回の受賞を励みに、これからも「持続可能な地域づくりへの貢献」を実現していくために、所内外の専門家と協力し、様々なプロジェクトに取組んでいきます。

撮影:笹の倉舎/笹倉洋平

撮影:笹の倉舎/笹倉洋平


■グッドデザイン賞審査委員による評価コメント■
 高層マンションが建ち並ぶ、駅から徒歩圏内にある敷地に、歩道レベルにはウッドデッキ、バルコニーの軒天には木を仕上げとして使用し、まちにアクティビティや彩りを与えている人に優しい計画である。入口のエレベーターホールの広さに余裕を持たせ、その一部を吹き抜けとして最上部まで設けているので、全体のボリュームが2つに分かれ、全住戸が角部屋となり、採光・通風の優れたプランとなっている。シーンに応じて選択できる間仕切りや住人が簡単に付け替え可能なダクトレール、大阪産材や風倒木、製材端材の積極的な採用など、都市スケールの視点からヒューマンスケールの視点まで、丁寧な計画をしていることは集合住宅の考え方として大変重要な姿勢である。これからの展開も期待されるところである。

担当:中塚、畑中、山崎、中川、豊福、塗師木

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