レターズアルパック
Letters arpak事務所だより(京都・東京)
「京都のまちにお祭りと活気が戻ってきています」 :3年ぶりに巡行や行列が復活とのことで、7月は祇園祭の山鉾巡行を事務所で見学、10月は、個人的に時代祭の歴史風俗行列を見に行きました。 「訪問者とはなにか」:先日、銀座エルメスフォーラムで開催されている『「訪問者」クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展』に行ってきました。
「京都のまちにお祭りと活気が戻ってきています」
京都事務所 高瀬咲
3年ぶりに巡行や行列が復活とのことで、7月は祇園祭の山鉾巡行を事務所で見学、10月は、個人的に時代祭の歴史風俗行列を見に行きました。
祇園祭では、絢爛な山鉾とおはやし、辻まわしに圧倒され、時代祭では各時代の文化を反映した装いや小道具、個性ある牛や馬など、多くの観点から2,000人の行列を楽しみました。200年の歴史を持つ時代祭でも比較的新しいとされてしまう京都の文化の重厚さに圧倒されつつ、詳しい方の解説やホームページ等で、積み上げてきた歴史について情報を得ながら見学するのが楽しかったです。
関東出身で昨年京都に越してきたため京都のお祭などに疎く、今年度からたくさんの行事を通じて、京都の歴史や文化を満喫しようと意気込んでいます。事務所の先輩方に「京都手帳」なるものの存在を教えてもらい、購入しようか真剣に悩んでいる今日この頃です(笑)
旅行割などもはじまり、少しずつ活気が戻る京都のまちに皆さんもぜひ遊びに来てください。
「訪問者とはなにか」
東京事務所 宮英理子
先日、銀座エルメスフォーラムで開催されている『「訪問者」クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展』に行ってきました。
クリスチャン・ヒダカは、日本と西洋をルーツに持ち、絵画の中でも「Eurasian」として、西洋の遠近法と、東洋の斜投影図法の融合を試みています。空間軸や時間軸がフラットになった世界観は、メタバースを連想させます。
ヒダカ氏は、「分断」を絵画の中で一つにしたいとしています。その一見フラットに融合された世界には、オリエンタリズム的な、支配、被支配の関係が隠れていないか、ということをヒダカ氏のルーツとともに考えながら鑑賞しつつ、さらに、絵画と展示空間は入れ子状態になっており、訪問者と被訪問者の視点を行き来するような、複雑な絵画体験となりました。
京都事務所 高瀬咲・東京事務所 宮英理子
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