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236号(2022年11月号)今、こんな仕事をしています

そのまちらしい「滞留」の模索


アルパックが事務局を務める、ミナミ御堂筋の会が大阪市等と協力して取り組む社会実験「御堂筋チャレンジ2022」が実施されました。

 アルパックが事務局を務める、ミナミ御堂筋の会が大阪市等と協力して取り組む社会実験「御堂筋チャレンジ2022」が実施されました。
 大阪市では、御堂筋の淀屋橋~難波駅前を「歩行者利便増進道路」に指定しており、既存の側道を閉鎖し、歩行者空間化する取組を進めています。御堂筋チャレンジとは、歩行者空間化した後の利活用のあり方を考えるための取組で、今回で4回目を迎えました。

(仮設)ホテル前のくつろぎ空間

(仮設)ホテル前のくつろぎ空間

(仮設)ハイブランド前のアートや植栽

(仮設)ハイブランド前のアートや植栽

(仮設)アメリカ村のPOPUP店舗

(仮設)アメリカ村のPOPUP店舗

 今回は、整備が完了した区間での設え等の最終形の検証に加えて、新たに市が整備を考えている区間で仮設的に歩行者空間を拡張してのにぎわい・滞留空間の創出に取り組みました。私は今年度から取組に参加しており、なおかつ交通等に詳しくないので、物を語るには十分ではないのですが、感じているのは、地方と大都会でメインストリート(道)に求められる役割が全然違うのだろう、ということです。例えば、心斎橋のイチョウの下のベンチで本を読む姿を想像してみてください。「新しい風景だ!」という方もいれば、「いや、横道入って茶店で読めば?」という方もいるでしょう。成熟したまちにおける道に求められる(必要な)役割はまだまだ議論が必要な状況なのだと思います。また、現場レベルでは滞留の代償として放置駐輪やごみの放置の問題も出ています。
 地元の皆さんとともに、南エリアと道のあり方の未来像を描く作業が必要なのだと改めて感じています。
※写真はミナミ御堂筋の会が携わった空間創出の様子です。

整備完了区間でのスポンサー花壇の検証

整備完了区間でのスポンサー花壇の検証

整備完了区間での本設ベンチの検証

整備完了区間での本設ベンチの検証

生活デザイングループ 竹内和巳

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