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236号(2022年11月号)今、こんな仕事をしています

まちにエキソアレがやってきた!~神戸市における貨客混載の取組~


人口減少、少子・高齢化の進行などにより、公共交通を取り巻く環境は年々厳しい状況にあり、郊外を走る路線バスにおいても、輸送需要の減少が深刻な課題となっています。

 人口減少、少子・高齢化の進行などにより、公共交通を取り巻く環境は年々厳しい状況にあり、郊外を走る路線バスにおいても、輸送需要の減少が深刻な課題となっています。
 また、高度経済成長期に郊外に開発されたニュータウンにおいては、人口減少、少子・高齢化の進行などにより、身近な生活利便施設の衰退、地縁的なつながりの希薄化による地域コミュニティの衰退等が懸念されています。
 このような状況の中、神戸市では神姫ゾーンバス等と連携して、西神中央駅のショッピングセンターと郊外の住宅地、農産物直売所を結びつけ、人(客)とモノ(貨)を併せて運搬することで新たな収入源を得ることでバス路線を維持する実証事業をスタートしました。
 10月から始まった郊外住宅地での移動販売は「出張エキソアレ」と名付けられ、エキソアレ西神中央で販売している商品を毎週水曜日に運び込み、バスの車内で販売しています。移動販売は毎回好評を博しており、お弁当や豚まん、パンなどの食品を中心として普段とは違う雰囲気で多くの住民の皆様にお買い物を楽しんでいただいています。
 今後、どのように路線バスの維持により一層貢献する取組としていけるのかなど、実施内容の検証を図りながら、参加事業者間の連携による取組を強めていきたいと考えています。

出張エキソアレに多くの住民の方々が訪れてくれました

出張エキソアレに多くの住民の方々が訪れてくれました

 なお、本実証事業は、国土交通省より「共創による地域交通形成支援事業(交通を地域のくらしと一体として捉え、様々な分野(エネルギー、医療、教育など)との垣根を越えて行う共創モデル実証プロジェクト)」に選定され実施しています。

買い物を楽しまれるバス内

買い物を楽しまれるバス内

生活デザイングループ 嶋崎雅嘉

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