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236号(2022年11月号)今、こんな仕事をしています

アルパックとゆかりの深い万博公園の活性化に向けたビジョンの見直し


日本万国博覧会、いわゆる大阪万博が開催されたのは1970年、草創期のアルパックは会場計画や施設設計に関わっていました。

 日本万国博覧会、いわゆる大阪万博が開催されたのは1970年、草創期のアルパックは会場計画や施設設計に関わっていました。
 先輩方からの話によると、会場計画の第二次案までを担った西山夘三グループに参画、その後は警備消防本部ビルの設計を手掛けています。大阪万博会場の跡地は現在、日本万国博覧会記念公園(以下「万博公園」)となっています。今回、私たちは、万博公園の活性化に向けた将来ビジョンの見直しとアクションプランの策定にかかる業務に関わらせていただいています。
 ビジョン案については、先ごろパブリックコメントの手続きが終わり、まもなく策定の運びとなっています。内容を少しご紹介すると、基本テーマは「人類の進歩と調和」、基本理念は「緑に包まれた文化公園」で、これらは旧ビジョンを継承しています。新ビジョン案では、(1)レガシーの再生・継承、(2)多様性への対応、(3)持続可能な未来社会への貢献、(4)文化・スポートを拠点とする新しいライフスタイル、の4つの視点を盛り込んで目標や基本方針などが更新されました。

丹下健三、岡本太郎、イサムノグチのレガシー3種盛

丹下健三、岡本太郎、イサムノグチのレガシー3種盛

 公園事務所には大阪万博に関わる膨大な資料が保管されており、レガシーの再生・継承の視点からそれらのアーカイブ化や活用が重要な課題のテーマになっています。資料のアーカイブ化に関しては、中之島美術館のアーキビストである松山ひとみさんにもいろいろ教えていただきました。ちなみにアーカイブズの専門家であるアーキビストの存在は初めて知りました。国立公文書館による認証アーキビストという制度もあるそうです。
 さて、公園事務所の資料室を見せていただいた時、偶然にも警備消防本部の設計図書を発見しました。竣工図のコピーのようでしたが、実際に目にしたのは初めてで感慨深いものがありました。アルパックとゆかりの深い万博公園の業務ということで、鋭意取組を進めています。

ソーシャル・イノベーティブデザイングループ 坂井信行

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