レターズアルパック

Letters arpak
236号(2022年11月号)特集「器」

4×4・アルミダイキャスト


この一年、恐らくですが、アルパックで最も多くアナゴのヤツをバラしてます。首根っこにナイフを入れてスパッと、です。ずいぶんと手際が良くなったもんです。いちばん最近のヤツは、ヤったあとに吊るして生干しにしてやりました。

 この一年、恐らくですが、アルパックで最も多くアナゴのヤツをバラしてます。首根っこにナイフを入れてスパッと、です。ずいぶんと手際が良くなったもんです。いちばん最近のヤツは、ヤったあとに吊るして生干しにしてやりました。面倒をかけやがります、私が。あとでソイツを冷凍しておいて、イザという時にちょぃと阿列布油を垂らして火に掛けて炙ってやりゃぁいいわけです。ちょっと恰幅の良かったガシラのヤツも、似たような目に合わせてやりました。添付の画像がその証拠です。
 他にもいろんなヤツをヤってきましたが、タコのヤツもまーまーヤってやりましたよ。先ずもって身体の骨がなくなるくらいのタコ殴りですわ。むろん、ナマで、茹でで、煮炊きでと、ありとあらゆる目に合わせてやります。たまりません。
 後の始末が面倒だと導入が許可されてこなかったブツも秘密裏に入手しました。標題の、フォーバイフォーの16穴、アルミダイキャストモデルです。軽く、コンパクトで大変ハンドリングがよろしい。まずは、切り取った内臓や足先などから片付けていきます。後の始末も抜かりはないのです。近隣への影響を考慮し、真ん中の4穴だけで調味油を熱して、そこに漬けてやります。アヒージョ旨いです。底に溜まったタコウマエキスは、儘よとパンにでも吸わせてやります。すげー旨いです。そして、満を持して生タコのたこ焼きです。ソースもマヨも、余計なものは何にも要りません。なんならいっそ小麦粉も要らないくらいです。いわゆる、控えめにいってサイコー、です。
 鮮度抜群の生タコと、アルミの熱伝導とテフロン加工のおかげで、どうやら家人も歴史に裏打ちされたたこ焼き器への偏見を捨てたようです。

似たような目に合わされた、恰幅のいいガシラ氏

似たような目に合わされた、恰幅のいいガシラ氏

公共マネジメントグループ 廣部出

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