レターズアルパック
Letters arpak教育旅行の高次化に向け、探究学習型プログラムを開発しました
文部科学省は学習指導要領の改訂に当たり、生徒が自ら課題を設定し、情報収集、整理・分析、まとめまで取り組む「探究学習」を前面に押し出しています。
文部科学省は学習指導要領の改訂に当たり、生徒が自ら課題を設定し、情報収集、整理・分析、まとめまで取り組む「探究学習」を前面に押し出しています。
こうした中、修学旅行を含む校外学習においても、従来の「体験学習」から「探究学習」への移行が模索されています。
敦賀市・小浜市・美浜町・高浜町・おおい町・若狭町が立地する若狭湾エリアは、恵まれた地域特性を活かし、様々な体験型観光コンテンツを造成、全国の教育旅行を受け入れてきましたが、コロナ禍において県外の教育旅行による来訪者数は激減しました。そこで観光庁「地域の観光の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」に応募し、自治体を中心に観光施設、旅行業者、教育関係・学識経験者等、数多くのステークホルダーが連携し、探究学習型プログラムによる教育旅行の造成に取り組んできました。
具体的には、協議会及び3つの作業部会を立ち上げ、各6回、合計24回の会議を通じてプログラムを検討するとともに、探究学習型の教育旅行を先行実施する長崎市等を視察しました。また、ウィズコロナ時代を見据え、オンラインでも学習できるよう、VRコンテンツの作成にも取り組みました。以上を踏まえ、地元中学校・高校に協力いただき、「漁業」及び「年縞」の2つのモデルプログラムを実証しました。
探究学習型プログラムによる教育旅行の受け入れは、プログラムの量と質、受入体制の構築及び学校との連携、オンラインとオフラインの組み合わせなど、課題は多くあるものの、若狭湾エリアでは最初の一歩を踏み出すことにつながりました。新たな教育旅行を見据え、今後も若狭湾エリアが一体となって取り組んでいくことが期待されます。
*本業務は、地域産業イノベーショングループ(江藤)及び株式会社よかネット(原)が関わりました。
地域産業イノベーショングループ 江藤 慎介
234号(2022年7月号)の他記事
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