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234号(2022年7月号)今、こんな仕事をしています

「木地師文化フォーラム」が3年ぶりに開催されました


7月18日に東近江市愛東コミュニティセンターにて、「木地師文化フォーラム」が開催されました。

 7月18日に東近江市愛東コミュニティセンターにて、「木地師文化フォーラム」が開催されました。
 本フォーラムは、平成28年よりお手伝いしている「木地師のふるさと」発信事業の一環として、東近江から全国に波及したと言われる「木地師文化」について理解を深め、発信していくことを目的に、現役の木地師の方や木地産業に関わる方にご登壇いただくイベントです。感染症拡大の影響で3年ぶりの開催となりましたが、山形県、香川県など、全国から約170人にご参加いただきました。

シンポジウムの様子

シンポジウムの様子

 今年度は、石川県輪島市で漆作家・木地師としてご活躍のスザーン・ロスさん、東近江市在住の木地師である北野宏和さん、東近江市をフィールドに森林を研究する山下直子さん、猛禽類保護を通じた森林保全活動を行う山﨑亨さんの4名にご登壇いただきました。
 フォーラムでは、山下さん、山崎さんより、「木地師文化を育んだ東近江の森林」と題しご講話いただき、スザーンさんより「漆に魅せられて」と題し、イギリスから輪島に移住し漆作家として活動してきた経緯や、漆文化の魅力、文化継承の大切さについてご講演いただきました。また、「木地師文化と漆工芸の現在と展望」と題し、スザーンさんと北野さんによる対談を実施いたしました。
 来場者の方々からも多くの感想や質問をいただき、「木地師文化」を多角的な視点で捉えた活気あるフォーラムとなりました。

漆作家・木地師のスザーン・ロスさん

漆作家・木地師のスザーン・ロスさん


◆お知らせ◆
9月に東京上野で「木地師シンポジウム」を開催します

 令和4年9月18日(日)上野の東京国立博物館平成館にて「木地師と漆―未来を紡ぐ伝統文化―」と題した東近江市主催の公開シンポジウムを開催します。
 東京藝術大学名誉教授の三田村有純さんによる「日本の基層文化としての漆芸」と題した講演及び、漆作家、研究者、行政の多様な立場の方による、木地師文化、漆器産業の課題と展望についてのパネルディスカッションを行う予定です。
 詳細はアルパックのWebサイト等でもお知らせします。ぜひ皆さまご参加ください!

地域再生デザイングループグループ 高瀬咲

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