レターズアルパック

Letters arpak
   
234号(2022年7月号)今、こんな仕事をしています

瀬戸内市らしい土地利用を考える市民まちづくりフォーラムが開催されました


社会全体で人口減少・少子高齢化が進む中、地方都市では空家・空地や耕作放棄地の増加、賑わいの低下、自然災害の多発など土地利用に関連する課題が山積しています。

 社会全体で人口減少・少子高齢化が進む中、地方都市では空家・空地や耕作放棄地の増加、賑わいの低下、自然災害の多発など土地利用に関連する課題が山積しています。
 持続可能で魅力的なまちにしていくために土地利用の面からどんなまちづくりを進めていくべきかを考える市民まちづくりフォーラムが6月12日に岡山県瀬戸内市で開催されました。我々が支援させていただいている国土利用計画の策定に向けた取り組みの一つで、市民に土地利用に関心をもってもらい、共に考えていくためのものです。
 フォーラムでは「まちづくりのグランドデザインを考える」をテーマに、東北芸術大学教授で建築家の馬場正尊講師による基調講演と国土利用計画審議会委員によるパネルディスカッションが行われました。
 馬場講師からは「瀬戸内市らしさとは?」「守るべきこと・風景」「変えるべきこと・風景」をしっかりと考えて計画に還元していくことが重要だという指摘がありました。また、事前に参加者に書いてもらったまちづくりのアイデアカードを紹介しつつ、瀬戸内市が目指す風景やそれに向けた方法論などについて市長も交えて意見交換が行われました。
 瀬戸内市は、オリーブの生産や牛窓の観光地が有名で、岡山市に隣接するベットタウンとしての性格も持っています。そのため、地域特性を活かした土地利用がまちづくりの重要な要素ですが、都市計画区域の指定がないことから土地利用コントロールや都市基盤整備をどのように進めていくかが議論の焦点の一つとなっています。
 この日の意見交換を踏まえ、瀬戸内らしさを生かしながらどのようにして持続可能なまちづくりにつながる土地利用を目指すのか模索が続きます。

都市・地域プランニンググループ 石川聡史

234号(2022年7月号)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ