レターズアルパック
Letters arpak八王子の中心市街地に新たな拠点が誕生します!
花街を活かした地域振興拠点の整備に向けて 東京都の西部多摩地域、新宿駅からJR中央線で約50分の位置にある八王子は、江戸時代には絹織物産業(多摩織)・養蚕業が盛え、「桑都」と称されていました。
花街を活かした地域振興拠点の整備に向けて
東京都の西部多摩地域、新宿駅からJR中央線で約50分の位置にある八王子は、江戸時代には絹織物産業(多摩織)・養蚕業が盛え、「桑都」と称されていました。
呉服関係等の事業者の社交場として、花街もでき賑わいを見せました。現在もJR八王子駅近くの中町に多摩地域で唯一となった花街が現存し夕刻になると黒塀から三味線が聞こえてきます。
今回、この花街の一画に土地を所有する一般財団法人八王子市まちづくり公社が、八王子市中心市街地活性化に向けて、歴史に培われた「伝統文化」を活かした地域振興拠点を整備することになりました。機能検討等の構想から、事業計画、設計・建築までの一連の取組みを当社の3つのグループがそれぞれの専門性を活かしながら連携し、お手伝いしました。
賑わいと起業の創出を図る
当施設の機能は、大きく3つの機能に分かれており、花街の風情や歴史を活かした文化産業の強化を図る「伝統文化発信機能」、インキュベーションとしての「新たな老舗創出支援機能、伝統文化人材育成機能」、中心市街地での回遊と滞留・交流による楽しさを創出するための「商機能、四季を彩る演出・誘客機能」から構成されます。
施設は、約千平方メートルの敷地に、「黒塀」のある花街の雰囲気をモチーフにしたデザインを施し、八王子踊りや八王子太鼓などの地域の文化的催しや花街の芸妓さんの踊りなどを楽しめる大広間、出店を志す人のためのチャレンジショップ、中庭にはイベントや飲食が楽しめるにぎわい広場を整備します。花街や地域の文化を楽しめることで地域全体の集客を図り、チャレンジショップで力をつけた店舗は近隣地域での出店につなげていきます。
現在、建築中で令和4年夏ごろのオープンを目指しています。開設されましたら是非、訪ねてみてください。
※この業務は、地域再生デザイングループの三木健治、建築プランニング・デザイングループの三浦健史も担当しています。
地域産業イノベーショングループ 貴船律子
230号(2021年11月号)の他記事
バックナンバーをみる
タグで検索