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230号(2021年11月号)特集「つとめて」

ライフ×ワーク =ボランティアの時間


新型コロナウィルスの感染が拡大し始めたころに、出産して育休をいただき、同じタイミングで夫の転勤が決まったため、名古屋市から静岡市に引っ越し、現在はリモートワークに取り組んでいます。今回は、私が今務めている「学習支援ボランティア」を中心に、仕事と家庭の間の時間に触れたいと思います。

 新型コロナウィルスの感染が拡大し始めたころに、出産して育休をいただき、同じタイミングで夫の転勤が決まったため、名古屋市から静岡市に引っ越し、現在はリモートワークに取り組んでいます。今回は、私が今務めている「学習支援ボランティア」を中心に、仕事と家庭の間の時間に触れたいと思います。
 引っ越してから、地域で新しく立ち上がった学習支援ルームにボランティアとして参加するようになりました。発達の関係や不登校など様々な事情で学校の勉強についていけないこどもが集まり、大人が無償で勉強をみる場で、月2回程度週末に開設されています。よく耳にするようになった「こどもの貧困」も視野に入れ、「貧」は公的な支援が必要だけど「困」は身近な大人がサポートしていこう、という考え方に基づいており、勉強も求められればもちろんみますが、家以外の場所で「居てもいいんだ」と感じられる場所になれるように、こどもと関係性を築くことを重視して取り組んでいます。
 私もボランティア募集を見つけたわけですが、ほかにもユニークな特技や特性、経歴を持つ人が集まってきていて、とても刺激的な場となっています。ある場が新しくできることで、困っている人の助けになりたいと考えていた人が行動し始め、スキルや情報が集まってくるわけです。その場はまた、スタッフ間や関係団体とのネットワークを豊かにする場でもあり、それらの関係性を通して情報やスキルが共有され、地域内の他の場も含めて取組みが全体的に充実していくという、ダイナミックな展開が起こりつつあります。
 ところで、長男が来年小学校入学を控えており、私が学校教育の環境に関心をもったことがボランティアの動機になりました。ライフとしても関心があり、ワークにもいずれ経験が役立つ可能性がある領域として、「ライフ」でも「ワーク」でもない「ライフ×ワーク」として活動を位置づけています。使える時間は限られていますが、私自身の暮らしの質を高めるためにも、いいバランスを見出していくことに努めたいと思います。
 子育てしながらまちづくりをされている読者の中で、ワークとライフのバランスで悩まれている方などいらっしゃれば、感想等をお送りいただけると幸いです。

都市・地域プランニンググループ 依藤光代

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