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222号(2020年7月号)今、こんな仕事をしています

八尾市・大東市の地域資源を活かした景観づくりの取組


アルパックでは、平成28年度より八尾市、平成29年度より大東市の景観計画策定等に係るお手伝いを行っています。

 アルパックでは、平成28年度より八尾市、平成29年度より大東市の景観計画策定等に係るお手伝いを行っています。
 両市とも河内地方にあたり、市の東部に生駒山系が連なります。市内のあらゆる場所から見える生駒山系の眺めは、両市のアイデンティティであり、なくてはならない存在です。
 両市には歴史的な景観が残っています。八尾市の久宝寺寺内町は、室町時代後期に顕証寺を中核として作られた歴史を持つ町で、現在も碁盤目状の道路網などの町割り、お寺や町家、水路、地蔵などが残り、趣ある風景が形成されています。大東市の御領は元々農村で、稲作や河内木綿の栽培を主な生業としていました。大きなお屋敷や倉、水田や木綿栽培地へ通った田舟と水路など、水郷である記憶をつなぐ風景が残っています。

生駒山への眺め(八尾市)

生駒山への眺め(八尾市)

 八尾市は平成30年、大東市は令和2年に景観行政団体となり、独自の基準による景観計画の運用を始めました。そして、より地域に合ったきめ細かい景観づくりを進めるため、このような特徴的な景観のエリアにおいて、地域住民の方々と景観づくりの取組について意見交換を進めているところです。地域の歴史や個性を今後も受け継いでいけるよう、地域に寄り添いながら取り組んでいきたいと思います。

水郷の面影を残す御領(大東市)

水郷の面影を残す御領(大東市)

 

松下藍子:都市・地域プランニンググループ

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