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222号(2020年7月号)今、こんな仕事をしています

誘導型まちづくりプランニング支援事業が創設されました


平成30年度に京都市における地域まちづくり制度の検討をお手伝いさせていただく機会がありました。

 平成30年度に京都市における地域まちづくり制度の検討をお手伝いさせていただく機会がありました。
 これまでは、地域コミュニティを中心に地区計画の制定などのルールづくりに取り組むことで地域課題に対応する手法が多く展開され、京都市もその支援を進めてきました。
 地域まちづくり制度の検討の中では、地域課題の多様化に対応するために、民間事業者など多様な主体との連携や、地域資源の活用促進の必要性等が議論されたところですが、この度、そのための支援スキームのひとつとして「京都市誘導型まちづくりプランニング支援事業」という制度が創設されました。
 この事業は、多様な主体によるまちづくりの持続的展開を目指し、地域まちづくりに資する良質な建築計画等の企画立案を支援するものです。
 具体的な支援内容は、地域まちづくり制度の検討内容を踏まえ、特徴的なものとなっており、設計等にかかる費用に対する補助だけではなく、地域住民等の意見を取り入れるための会議費用やアンケート等の調査費用が補助対象となるとともに、クラウドファンディングによる資金調達を前提としたコーディネーターが派遣され、助言をもらえることとなっています。
 このような事業を通じて、「地域の環境を守る」ための取り組みだけでなく、地域コミュニティ自身が、地域の課題を認識し、多様な主体の力を得ながら、課題解決に向けた事業に自ら取り組む社会が広がることが期待されます。

嶋崎雅嘉:地域再生デザイングループ

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