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222号(2020年7月号)今、こんな仕事をしています

賀茂別雷神社宮前広場・駐車場周辺整備がスタート


賀茂別雷神社(通称:上賀茂神社)の宮前広場及び駐車場周辺の整備工事が始まりました。令和2年5月18日に起工式が執り行われ、令和3年3月末の竣工が予定されています。

 賀茂別雷神社(通称:上賀茂神社)の宮前広場及び駐車場周辺の整備工事が始まりました。令和2年5月18日に起工式が執り行われ、令和3年3月末の竣工が予定されています。
 神社の西側に流れる賀茂川に架かる御園橋は、現在、道路拡幅整備に合わせて架け替え整備が行われています。この道路整備に合わせて宮前の交差点が改良され、御園橋から宮前広場に至る参道からの見通しが広くなり、御園橋方向から眺める通りの姿が大きく変わろうとしています。
 こうした参道付近での整備との関係性に配慮しながら、神社境内地の宮前広場と駐車場周辺の整備を神社の事業として行うものです。現在、宮前広場には「一の鳥居」がありますが、御園橋方向からの眺めを考慮し、神社の正面性と象徴性を高めるために「大鳥居」が新設されます。この「大鳥居」は、「一の鳥居」と同じ外観意匠を持つもので、その高さは約8メートルあります。また、この鳥居横に社号標が移設されます。
 これまで「一の鳥居」前の宮前広場には、京都市交通局の市バス(境内地にある上賀茂神社前バス停)や京都産業大学のシャトルバス、神社参詣の観光バスや定期観光バス等、複数のバスが出入りしていました。整備後も同様に境内地内に乗り入れられるようにするため、今回の宮前広場整備において、バスや一般車の車両動線やバス駐車場等を宮前広場の西側に集約することで、「一の鳥居」前の広場を歩行者専用の参道空間を生みだすことが可能となり、新たな宮前広場が整備されることとなりました。
 弊社は、賀茂別雷神社の宮前広場等整備に際して、平成29年から境内地全体の「賀茂別雷神社施設構想」を策定する支援業務を行い、その後、平成30年からは宮前広場・駐車場周辺整備基本設計等業務を行ってきました。平成31年以降は、京都市景観創生条例や文化財保護法に係わる現状変更申請、風致地区等に係わる各種許可申請業務や関係事業者等との協議調整等を行ってきました。完成後が楽しみです。

宮前広場整備イメージ図: 手前に見えるのが新設する「大鳥居」その奥に見えるのが「一の鳥居」

宮前広場整備イメージ図
:手前に見えるのが新設する「大鳥居」その奥に見えるのが「一の鳥居」

 

水谷省三:都市・地域プランニンググループ

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