レターズアルパック
Letters arpak地域の歴史や資源を見つめ直し、地域の主体的かつ持続的な取り組みをサポート
真庭市は、平成30年6月に「SDGs未来都市」に、また、その取組自体も先導的なものとして全国10事業の「自治体SDGsモデル事業」に選定されている地域です。
真庭市は、平成30年6月に「SDGs未来都市」に、また、その取組自体も先導的なものとして全国10事業の「自治体SDGsモデル事業」に選定されている地域です。
アルパックは平成30年10月から、社地区(221人、92世帯)における「未来集落形成モデル事業」に関わっています。昨年度は、地域総合整備財団〈ふるさと財団〉の地域再生マネージャーとして(1)「生業をつくって、地域の人口を増やしていく」(2)「40代以下の若者がゆくゆくは地域の担い手に」(3)「子どもたちに地域とのつながり(思い出)をつくり、帰ってくる人材に」を目的に、「寄合」でSNSや古民家利活用の勉強会、グリーンスローモビリティ導入検討、大御堂吹き替えに向けた茅刈イベント、若い世代へのヒアリングを行ないました。また、地域の主体的な取組として社地区で過去に作られていた「やしろもち復活」に向けて試作生産・販売をしました。また、昔の集落演芸会映像の上映会、集落の子供向けにお菓子づくりや懐かしの竹製おもちゃ(くす玉鉄砲、竹馬、竹とんぼ)を制作し世代間交流を図りました。さらに、奈良県明日香村へ古民家を利活用した農家レストラン等の視察、大晦日は地域の竹を活用した竹灯篭を神社境内に展示する「竹あかり」で、子供たちの取組への資金調達の社会実験として寄付制YASHIRO BARを開催しました。
このような様々な取組から、集落の方々に変化が現れています。地域活動の中心であった社地域振興協議会の体制をキーパーソンに頼らない組織型へ再編、現在は5つの部会(宿泊部会/特産品部会/竹部会/情報発信部会/歴史・環境整備部会)が立ち上がり、集落の方々の主体性が出てきていると感じています。今年度は地域の歴史資産・里山景観を再度見つめ直しながら各取組を具現化及び持続化できるように集落に寄り添っていきたいと思います。
※この業務は、畑中直樹、中川貴美子、武藤健司、佐藤拓也も担当しています。
豊福宏光 サスティナビリティマネジメントグループ
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