レターズアルパック

Letters arpak
   
221号(2020年5月号)今、こんな仕事をしています

美濃加茂市都市計画マスタープランと立地適正化計画の策定支援を行いました


2018年度より、岐阜県美濃加茂市の都市計画マスタープラン(以下、都市Mp)と立地適正化計画(以下、立適計画)の策定支援に携わりました。

 2018年度より、岐阜県美濃加茂市の都市計画マスタープラン(以下、都市Mp)と立地適正化計画(以下、立適計画)の策定支援に携わりました。
 美濃加茂市は、豊かな水を灌えた木曽川、飛騨、奥美濃の山並みを望むことができる豊かな自然環境、中心部には中山道太田宿や歴史的まちなみ、さらには県内有数の事業所の集積といった特徴があり、未だに若年世代の流入や人口増加傾向にある活力あるまちです。
 今回の両計画を策定するにあたって、留意した点は数多くあるものの、大きく2つあったと考えています。

美濃加茂市都市計画マスタープラン

美濃加茂市都市計画マスタープラン

 1つめは「ウォーカブルシティの実現」です。第6次総合計画では「ウォーカブルシティミノカモ~すべての健康のために歩き続けるまち~」を標榜しており、その実現の一手段として立適計画を策定しました。中心部(美濃太田駅周辺から中山道太田宿周辺)を歩いて楽しく回遊できるエリアとして再生を図るとともに、周辺の暮らしの拠点(サテライト拠点)とを公共交通でネットワークすることで、市内の誰もが便利で快適に暮らすことができるまちづくりをめざしました。
 2つめは「用途地域外での土地利用のあり方について」です。本市は非線引き都市計画区域であり市街地に用途地域が指定されていますが、本市の人口増加は用途地域外(所謂、用途白地)の加茂野地区が受け皿となっていました。当該地区は法に照らし合わせると居住誘導区域とはなりえない一方、現状の都市活力を牽引する役割を担っている事実も鑑み、侃々諤々の議論の結果、当該地区は都市MPの土地利用方針の中で田園都市ゾーンと位置づけ、今後宅地としての利用と農地としての保全を両立させる土地利用誘導を検討することを明記しました。今後、より実効性のある土地利用の誘導方策や仕組の検討が求められます。
 その他にも人口減少、高齢化への対応、中心市街地の賑わい創出、雇用の場の確保など様々な都市課題に取り組む内容となっています。両計画を一体的に策定したことを好機とし、いつまでも住み続けることができる、魅力あるまちづくりが進むことを期待しています。
※この業務は都市・地域プランニンググループの岡本壮平、橋本晋輔も担当しております。

美濃加茂市立地適正化計画

美濃加茂市立地適正化計画

清水紀行 都市・地域プランニンググループ

221号(2020年5月号)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ