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221号(2020年5月号)特集はじまる、はじめる

都市公園を活用した取り組みが広がっています


平成29年の都市公園法の改正により、民間事業者が公園施設の設置管理に参画できることになりました。大阪市では天王寺公園や大阪城公園など大規模な公園で新しい展開が始まり、観光客の増加にもつながっています。

 平成29年の都市公園法の改正により、民間事業者が公園施設の設置管理に参画できることになりました。大阪市では天王寺公園や大阪城公園など大規模な公園で新しい展開が始まり、観光客の増加にもつながっています。
 これらは主に大規模な公園での新たな施設整備を契機とした取り組みですが、最近は身近な公園を含む様々な公園でイベントが開催されるなど、さらに活用の輪が広がりつつあります。
公園でのイベントというと従来は地域のお祭りや子供向けのものがメインでしたが、最近はいろんなテーマで行われるようになってきました。
 大阪市北区豊崎にある豊崎南公園では、年一回秋にヘアドネーション(Hair Donation)の普及啓発を目的とした映画の野外鑑賞会が行われています。
 ヘアドネーションとは、病気や事故で頭髪を失った子どものために寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動のことで、公園に隣接するヘアサロンとヘアドネーション活動に取り組むNPOが主体となり、映画配給会社とも連携して実施しています。
 また、バラ園やテニスコートで有名な大阪市西区の靭公園では、親子向けのイベント「えほんピクニック」が実施されています。地域の方などが参画する実行委員会方式で、企業とも提携して大掛かりなイベントとなっています。
 これらは地域の方の「公園を活用して、もっと人々の役に立ちたい、地域を元気にしたい」といった思いからスタートしており、自治会や事業者などとの連携を模索しながら地域のイベントとして定着してきました。
 公園の利活用にあたっては、そもそも公園でイベントを実施できることがあまり知られていない、利用に関する手続きが複雑であるなどの課題もありますが、このような活動が定着しつつあることで、今後、地域の人々による公園の活用がより一層進み、これまでにない新しい活動が始まっていく予感がします。

石川聡史 都市・地域プランニンググループ

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