レターズアルパック
Letters arpak地域をおいしく、おもしろく。
建物6階の研究室から遥かに望む琵琶湖の存在は、これから「はじまる!」、これから「はじめる!」という気持ちの高ぶりを穏やかにしてくれます。
建物6階の研究室から遥かに望む琵琶湖の存在は、これから「はじまる!」、これから「はじめる!」という気持ちの高ぶりを穏やかにしてくれます。
私は、1996年から24年間勤めたアルパックをこの春「卒業」し、4月から立命館大学食マネジメント学部に籍を移しました。この学部は、滋賀県草津市のびわこ・くさつキャンパスに2年前に開設された新しい学部です。
食マネジメント学部のキャッチフレーズは、「世界をおいしく、おもしろく」。この響き、なんだかワクワクしてきませんか?
食を通じて人間や経済、社会、文化などを学び、食に関する人類的課題の解決に寄与できる人材の育成を目的としたマジメな学部ですが、仲間とともに五感を使ったおいしい食の体験が、学問を面白くさせてくれるはずです。このフレーズにかけて、私はこれから学生たちと一緒に、「〝地域〟をおいしく、おもしろく。」していきたいと考えています。
半年前になりますが、TBS日曜劇場でキムタク(木村拓哉)がシェフ役として主演したドラマ「グランメゾン・東京」が放映されました。三つ星レストランを目指す物語なのですが、フレンチ料理にも関わらず、日本の地元産の旬の食材やジビエにこだわり、その生産者との人間模様を描いたところがとても印象的でした。地域によって気候風土が大きく異なる日本には、その地域ならではの食材が数多くあります。一方、流通や技術の発達により、各地の食材や食文化が失われつつあるのも確かです。
私は今年度から3回生のゼミを受け持つとともに、フィールドワークを伴う演習の授業を担当します。私の授業に履修登録した学生の意見を聞くと、「地域おこし」や「まちづくり」に関心を持っている人がとても多いことに驚きました。そして、自分の生まれ育った地域に愛着や誇りを持ち、自分が将来、地元で役立ちたいという強い気持ちを持った学生がたくさんいることをうれしく感じました。
全国各地から集まった食マネジメント学部の学生たちと、これから各地に元気を届ける、「おいしく、おもしろい」まちづくりをはじめます!
立命館大学食マネジメント学部 高田剛司
221号(2020年5月号)の他記事
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