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252号(2026年1月号)きんきょう&イベントのお知らせ

第70回「住民主体のまちづくりは幻想なのか?」


 第70回の適塾路地奥サロンでは、近畿大学建築学部建築学科准教授の寺川政司氏をお招きし、「住民主体のまちづくりは幻想なのか」というテーマで講演いただきました。

 第70回の適塾路地奥サロンでは、近畿大学建築学部建築学科准教授の寺川政司氏をお招きし、「住民主体のまちづくりは幻想なのか」というテーマで講演いただきました。
 行政計画やまちづくりの構想の中で、「住民主体のまちづくり」は疑いもしない理念として、掲げられています。ただ現場に入ると、ここでいう住民は実際には誰なのか、誰のためのまちづくりなのか分からなくなる場面に遭遇することはないでしょうか。
この悩みに対し講演では、まちが目指す様々な将来像によって主体となる住民が変わることや、対象となる住民が抱える本質を丁寧にひもとき、意見をくみ取っていくことが重要であることをお話しいただきました。
 そもそも、主体となる住民間でも目指そうと描く将来が同じということも限りません。住民主体のまちづくりを進めていくには、住民同士がまちの価値や描く将来像をしっかりと共有することが大切です。加えてまちが動くには、地域主体のボトムアップの視点と政治的なトップダウンの視点の両方が重要になります。そのときの両者の関係を結び、よりよい形をつくるためにも、まちの価値や描く将来像を具体的に共有することが重要です。
 寺川氏の講演では、行政と住民の調整役となる専門家が、丁寧に「まちの価値」をきちんと拾い上げられているか。という課題を投げかけていただいた気がします。そのためにも、まちや住民の実態を丁寧に探り、誠実に向き合いながらも、事実や状況を見極め、まちの進む道を住民と共につくりあげていきたいと思います。

適塾路地奥サロン実行委員会 内野絢香

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