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212号(2018年11月号)今、こんな仕事をしています

笠置町のチャレンジ。“ヘルププロモーション!”で関係人口をつくろう!


京都府の最南端に位置し、府内でもっとも小さなまち笠置町。人口も日本で2番目に少ないまちです。

 京都府の最南端に位置し、府内でもっとも小さなまち笠置町。人口も日本で2番目に少ないまちです。
 古くから修験道場・信仰の対象となってきた笠置山に始まって、魅力資源はぎっしり。山頂にある古刹笠置寺には、日本で最大最古といわれる弥勒大磨崖仏があります。麓には、天然わかさぎ温泉笠置いこいの館があり、キャンプ場やカヌー、自然岩でのロッククライミング(映画「笠置ROCK!」をどうぞ)。さらにはご当地鍋フェスタ「鍋ー1グランプリ」などなど。
 さてしかし。どんなにいいところがたくさんあっても人口は減ります。「笠置町人口ビジョン」によると、2015年の人口1392人が2030年には977人になる。まちの元気をつくっていくために、町ではこの間、地方創生の様々なチャレンジをされています。
 JR駅周辺の整備や観光開発・特産品開発、サテライトオフィスの整備、笠置まちづくり会社の設立。そしてまちの真ん中「かさぎひろば」として、温泉施設のリニューアル、多世代交流施設「つむぎてらす」の整備……。
 町内外の人と人のふれあいと交流、関係人口づくりに向けたハード面の整えを進めるのと並行して、町外のアクティブシニアの力を引き込む取組もスタートしています。
 その取組とは、笠置町の都市生活者等の高齢世代の活躍の場としての価値を発掘・創出し、住民が手伝ってほしいことをちゃんと掲げて、町への貢献を求めるタウンプロモーション(即ち、ヘルププロモーション)です。町外からきてくれる人には、「地域にとけ込む」を超えて「町民を新たな交流の輪に連れ出す」、いわば「おせっかい協働」を期待します。「笠置町までそうしょっちゅうは行けない」との声にお応えして、便利な都市部で笠置町のことを考えてもらう場所もご用意(予定)。
 アルパックでは、ワールドカフェとプロアクションカフェを組み合わせた座のしつらえなど、まちを元気にする対話を生み出していくお手伝いをしています。

 

公共マネージメントグループ/廣部出

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