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212号(2018年11月号)今、こんな仕事をしています

学校現場でも働き方改革!


教育現場にて「先生たちが忙しすぎる」という問題が指摘されています。
先生たちの働き方を改善するため、生駒市教育委員会からの委託で、市内の小・中学校の教職員を対象としたワークショップを8月に開催しました。3回のプログラムでは、リアルな日常を振り返って問題を抽出し、また対話と共感を重視して学校を超えた先生たちのネットワークづくりも行いました。

 教育現場にて「先生たちが忙しすぎる」という問題が指摘されています。
 先生たちの働き方を改善するため、生駒市教育委員会からの委託で、市内の小・中学校の教職員を対象としたワークショップを8月に開催しました。3回のプログラムでは、リアルな日常を振り返って問題を抽出し、また対話と共感を重視して学校を超えた先生たちのネットワークづくりも行いました。
 現場の実態を整理したところ、仕事の根幹である教材研究の時間が十分取れないなど、深刻な状況が浮かび上がりました。さらに、忙しいため先生の間で情報共有が少なく、コミュニケーションがあまりないため、組織内で連携・協調して状況を改善していくためには、先生間の関係性を整えることから始める必要があると分かりました。
 先生たちが抱えている仕事を棚下ろしして、見直しをしていきました。見直す余地があると判断されたのは、まず教員免許がなくてもできる作業(パソコンの保守など)で、教員以外の手にゆだねることを議論しました。第二に書類作成や成績処理などで、書類形式の見直しやパソコンの上手な活用、学校を超えたノウハウの共有化などで、効率化できそうな工夫が提案されました。第三に現場での意識に関して、会議時間を短縮するよう心掛ける、率先して帰宅することをめざすなど、すぐに取り組めそうなアイデアも出てきました。一方、見直しが特に難しいと判断されたのは、保護者対応や生徒指導で、「時間をかけて対策を考える必要がある」ということになりました。
 今後は、取り組んでいきたい対策を各校に持ち帰って、周りの先生を巻き込みながら改革の気運を醸成していくことになりました。並行して、仕組み等に関わることは教育委員会が設置する会議で検討されています。
 次の時代の担い手を育てる教育現場の先生たちだからこそ、希望のある環境で前向きに働き続けてほしいと、心から応援しています。

 

教育現場での働き方について、現状と対策を熱心に話し合う小・中学校の先生方

教育現場での働き方について、現状と対策を熱心に
話し合う小・中学校の先生方

 

都市・地域プランニンググループ/依藤光代

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