世の中には少なくとも２種類の人がいます。何ごとも段取りよくこなす人と、そうでない人です。
前者の方がよさそうな気もしますが、こういう人は「抜け目ない」「用意周到」と言われることもあり、そうすると少しイメージが変わります。あるいはこなす」という言い方に引っかかる方がおられるかもしれません。セコセコせずにゆとりを持って、のびやかな人生を楽しみませんか、と。
しかし、ますます複雑化する現代の社会で、リスクにあらかじめ備えること自体は否定されるものではないでしょう。本号でも取り上げていますが、気候変動など地球規模の環境との共生から都市レベルの防災、もっと身近な空き家の予防など、どれも切実な話題です。むしろ、ゆとりやのびやかさを生み出すためには抜け目なさや用意周到さが必要と言えるのかもしれません。「あらかじめ」ましょう。

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