レターズアルパック
Letters arpak210号(2018年7月号)特集「おとなり」
おとなり同士困った時こそお互い様の精神で
早朝に発生した阪神・淡路大震災では、隣近所の多くの人が協力し、助け合う「共助」により人命を救った事例が多く報告されています。
早朝に発生した阪神・淡路大震災では、隣近所の多くの人が協力し、助け合う「共助」により人命を救った事例が多く報告されています。
6月18日に発生した大阪府北部地震は月曜日の朝8時前ということもあり、通勤・通学途中ないしは、勤務先・学校で揺れを感じたという人も多いのではないでしょうか。
震災当日、京都~高槻~大阪を結ぶ鉄道は夜半まで不通が続いたため、淀川を挟んだ「おとなり」のまち、枚方では、高槻・茨木方面へ歩いて帰宅する人が多くみられました。道中ではスマホで地図を見ながら歩いている人もいて、災害時は普段以上に情報が必要となってきます。
そんな中JR高槻駅では、駅で足止めされている人のために、地元の大学生有志がコンセントと携帯電話の充電器を提供する、「充電ボランティア」を行っていました。大学の発電機を借り、自宅からにコード付きタップ、携帯電話の充電器を自宅から持ち寄ったとのことで、学生はほとんどが下宿生。自らも被災している中、困ったときはお互い様、の精神でしょうか。ボランティアは夜遅くまで続けられ、少し充電してほかの人に譲る、という光景もあったようです。
誰もが情報をスマホから得る時代で、スマホはただの連絡手段ではない、日常生活において必要不可欠なものです。そんな時代だからこそ必要で有意義な、新しい形の助け合いだなあと感じました。
公共マネジメントグループ/丸井和彦
210号(2018年7月号)の他記事
バックナンバーをみる
タグで検索