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208号(2018年3月号)今、こんな仕事をしています

木曽三川流域で新たな取組が動き出そうとしています


濃尾平野に流れる木曽川、長良川、揖斐川は、昔から木曽三川と呼ばれ、人々に豊かできれいな川の水の恵みをもたらしてきました。

 濃尾平野に流れる木曽川、長良川、揖斐川は、昔から木曽三川と呼ばれ、人々に豊かできれいな川の水の恵みをもたらしてきました。
 上中流域には豊かな森が広がり、木曽五木を始め木材のブランド産地にもなっていますが、一方で農林業の衰退など様々な課題も抱えています。
 下流域で木曽三川の恵みを享受している名古屋市では、単なる水源地保全だけではなく上中流域への貢献を目的に、COP10を機に『水でつながる命』をテーマに「木曽三川流域自治体連携会議」を設立しており、現在4県下45自治体が参加し、意見交換や情報共有の場づくり、マルシェや商談会、シンポジウム、住民参加による水源地保全活動などを行っています。また、名古屋市のふるさと寄附金の受け皿の一つとして「なごやの水源・木曽三川流域連携事業寄附金」を用意し、寄附を流域の水源林保全活動に必要な用品の購入などに使っています。木曽三川流域の魅力的な特産品23品から寄附への返礼品を選ぶことができます。

寄附への返戻品一覧

 今年度からは、水環境を支える森を守るため、流域の地域材の需要を高めて森林資源を循環利用する仕組みづくりの検討が進められています。滋賀県湖東地域で活動している「一般社団法人kikito*」の協力を得ながら、地域材を使用した紙製品や木のファイル、鉛筆等の試作品づくりや企業・自治体との連携に向けたニーズ調査などを行っており、アルパックもそのサポートをしています。企業や自治体なども巻き込みながら、「木曽三川流域ならでは」の動きにつなげていければと考えております。
※本事業は、畑中直樹と中川貴美子も担当しています。
※Kikitoの活動については、本誌177号(2013年1月発行)で紹介しています。(本誌では、びわ湖の森の木を使った「kikitoペーパー」を採用しています)

サスティナビリティマネジメントグループ/植松陽子

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