レターズアルパック

Letters arpak
208号(2018年3月号)特集「はるばる」

よかとこじゃった鹿児島


NHKドラマ「西郷どん」の舞台でも話題となっている鹿児島で、時代を超えて生き続ける建築の生き様と伝統工芸品に出会いました。

 NHKドラマ「西郷どん」の舞台でも話題となっている鹿児島で、時代を超えて生き続ける建築の生き様と伝統工芸品に出会いました。


■オープンハウスカゴシマ

 オープンハウスカゴシマは、鹿児島の近現代を象徴する、社会的・文化的資産として重要な建築を鹿児島県全域で公開する取組みです。なかでも、興味を惹かれたのが稲盛会館でした。昭和63年、安藤忠雄氏により大阪の中之島プロジェクトとして発表された「アーバンエッグ」が遠く鹿児島の地で実現されていました。卵型のコンクリート打放しは、言葉では形容しがたい迫力と美しさを感じました。

「アーバンエッグ」を実現した稲盛会館

 

「アーバンエッグ」を実現した稲盛会館

 

■心を奪われた薩摩切子

 1850年代に長崎等から伝来したガラス製造書物から作られ始めた薩摩切子。当時、赤色のガラスをつくることが大変難しく、数百回の試作を経て、その技術が確立されたそうです。江戸時代は「薩摩の紅ガラス」と称され、非常に高価なもので、私にはとても購入できる価格ではありませんでした。しかし、とても綺麗な色彩、美しい切子の模様に圧倒され、薩摩切子に魅了されてしまいました。帰阪後も薩摩切子への想いは色あせることはないので、薩摩切子を購入する決意と予算を持って、鹿児島の地に訪れる機会を今か今かと探っているところです。

色鮮やかな薩摩切子

建築プランニング・デザイングループ/増見康平

208号(2018年3月号)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ