INTERVIEW遠藤 真森

地域産業イノベーショングループ(地域活性化チーム)
平成31年度入社

大学を卒業して、テレビ番組の制作会社に入社した経験がある。農業のリアルをドキュメンタリー番組で伝えたい、というのが入社の動機だった。農村や食文化の豊かさが失われつつある一方で、農業を魅力的にする新たな動きが世の中はある。それが当時の遠藤氏の目に映る日本の農業だった。いま、実際に農業の現場に足を運び、実情を探り、地域活性化を支援する。真面目で実直そうな好青年。いつかテレビが取材に来てほしい。

地域活性化につながる業務を幅広く担当。
いい経験を積ませてもらっています。

地域産業イノベーショングループの地域活性化チームに所属しています。例えば地域のPRになる特産品作りや、農業、観光を振興する計画づくり、農業の担い手の事業支援などを行っています。その名の通り、地域の活性化に貢献する仕事です。

いま全国的に人口減少が問題になっていますが、特に農業分野の担い手不足はどの地域でも深刻です。さまざまな課題がある中で今後の農業をどう立て直していくか、その計画づくりは業務の柱のひとつです。昨年は兵庫県豊岡市の農業ビジョンを策定しました。豊岡市らしい〝良い〟農業のあり方を「豊岡グッドローカル農業」と表現し、設定した要素の実現に向けて、農業に関わるすべての人がそれぞれの考えで取り組み、そのムーブメントが拡がっていくことを目指す計画です。豊岡市は父の実家があり、個人的にも縁深い地域で、とてもやりがいがありました。 農林水産業の6次産業化支援も昨年経験しました。専門家を派遣して事業者の個別の課題を解決に導いたり、セミナーや研修会を企画運営したりと、計画づくりのお手伝いだけでなく、農家や事業者の方に近いところで支援する仕事もしています。

私は平成31年入社でまだ2年目ですが、新人のときから幅広い分野の案件を担当させていただいて、いい経験を積めていると思っています。

食べ物を作る人も食べる人も
豊かな暮らしができるように

私自身は大阪の住宅地で育ちましたが、農家である祖父母の家に毎年帰省していましたので、山に登ったり、自然と触れ合う機会が多く、いつの間にか生き物の多様性や環境問題に興味を持っていました。高校生の頃、最も身近な自然である「食」を生み出す農業や農村に多くの課題があることを知り、農業・農村の課題解決や情報発信に興味を持ちました。

大学で農学部に進学してからは、野菜の種採りを研究しました。野菜の種にはF1種(一代交雑種)と固定種があって、F1種は病気に強い、育ちやすい、形も揃うというメリットがありますが、固定種と違って種採りには向いていません。いま栽培されている野菜の多くはF1種で、栽培した野菜から種を採ること自体が以前に比べて大幅に減りました。

種を採り続けなければ、当然その品種は失われます。既に多くの固定種が失われ、栽培されている作物の種類は昔よりかなり少なくなっています。作物の多様性が失われると、新しい病害虫に対するリスクが高まりますし、新しいF1品種を開発する材料が失われます。なにより、多種多様な深い味わいの品種、それらを使った料理、食文化が失われることが問題だと思っています。

近年、伝統野菜や在来種、固定種が食の豊かさを育むものとして注目を集めています。こういった話は現在の業務の中でも話題になりますし、地域活性化にもつながる話です。これまでの経験も活かして、食べ物を作る人も食べる人も、豊かな暮らしができるような社会づくりに貢献していきたいです。

将来は半アルパック半X!?
地域の豊かにする事業を起こしたい。

アルパックはいろんな分野のまちづくりに関われる会社です。地域の現場を大事にしますし、さまざまな立場の方々にお話を聞きに行きます。だから視野が広がるし、学ぶことも多い。ただ私はもっともっと現場に足を運び、地域に入り込んでいきたいと思っています。農業のリアルを知り、生産技術や販売方法、農業経営も学び、地域や農業にどんな課題があるのか、どうすれば解決できるのかを探っていきたいです。

また、アルパックとして新しい形で地域課題解決に携わりたいとも思っています。いまアルパックの仕事は自治体から仕事を請けてまちづくりの支援をすることがほとんどですが、自社で地域のためになる事業を起こしてもいいはずです。新型コロナでリモートワークの普及が進みました。これを機に働き方を変えていこうという動きがアルパックにもあります。時間や場所にとらわれず仕事ができる時代が来るかもしれません。そうなれば、例えば農村に住み、新しい事業をしながら、従来のアルパックの仕事をすることもありうるのではないかと思います。いま「半農半X」が話題になっています。半自給的な農業とやりたい仕事を両立させるライフスタイルです。それで言うなれば半アルパック半Xでしょうか。自治体や地域の方々と連携しながら、農業や食で地域を豊かにするような事業を起こしたい。実現できるように、しっかりと力をつけていきたいですね。

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