INTERVIEW片山 麻衣

地域産業イノベーショングループ
平成27年度入社

本人が言うように、年齢より若く見える。実際、今年の4月に新入社員が入ってくるまでアルパックの最年少だった入社3年目の片山。質問するたび「うーん・・・」と考え込み、ようやくぽつりぽつりと言葉が出てくる。いい加減な答えはしたくないという、しっかり者の一面が見える。しかし「アンケート調査は社内のだれよりも好きです!だって・・」と答えるときの片山は年相応にキャピッとしている。

地域の問題に関心を持ったタイミングで
アルパックを紹介されました。

大学は地元の高知です。もともとコンサル業界は頭になくて、商社や広告業界に就職したいと考えてました。きっかけはゼミです。「アジア経済論」といって、地域に内在するグローバル化の問題を研究するゼミでした。座学ではなくフィールドワーク。農家の方や行政などにヒアリングをしてどんな課題があるのかを調査していました。

私は「ゆず」と「土佐茶」の現状を調べていました。すると、ゆずは韓国からの輸入品に押され、土佐茶は9割が静岡茶のブレンドに使用されているという実態が浮かび上がりました。どちらも生産者はとてもがんばっているのに、その品質の良さが知られていないのです。 地域の抱える大きな問題でした。いいモノが埋もれてしまっている現状をなんとかできないかと考えている、ちょうどそのときに指導教授からアルパックを紹介されました。入社したのはタイミングが良かったとしか言えないです。

消費者と生産者の
出会いの場を作りたい。

地域産業イノベーショングループは、商業まちづくりやものづくり企業の支援をするチームと農業や観光振興をテーマにするチームがあります。私は後者に所属しています。農業や食に興味があるので入社時からこのチームで働いています。自分が取り組みたいと言えば、どんどんやらせてくれる会社です。いま、忙しくてあまり言えてないのですが・・。
農業は日本にとってとても大切な産業だと思っています。しかし、どの市町村も高齢化や後継者の問題に悩んでいます。高知でもそうでしたが、生産者はいい商品を作っているのに売り方がわからない。それを私たちがいっしょに考えて、提案して、実行するのが仕事です。 消費者と生産者が出会える場をつくることもそのひとつです。道の駅やマルシェですね。
富田林市の特産品のPRに取り組んだときは、特産品である「大阪なす」の収穫体験をしてもらい、バーベキューやピザ作りをして美味しさを知ってもらうイベントの企画、マルシェへの出展支援等を行いました。それはそれで楽しい仕事でしたが、売って終わりではダメだと思っています。マルシェに出店した経験を活かして、2回目は生産者の方が自分たちで売り方を考える、言い換えれば自立する支援をすることが本当の目的です。アルパックはあくまでサポートです。

目標は一人で業務を
回せるようになることです。

いちばん印象に残っているのはやはり初めて企画したイベントですね。高槻市の寒天産業が盛んであった原地区を知ってもらう「寒天さんぽ」というツアーです。地域団体や市内事業者などの協力をお願いして実現した体験型のプログラムでした。上司にサポートしてもらいながらですが、企画から実行まで関わる大変さを知りました。

生産者の自立と言いましたが、これは私にも言えることで、業務を一人で回せるようになるのが、いまの目標です。計画を進めて、提案をまとめるまで一人でできるようになりたいです。

普段からアンテナを張っておく。
それが仕事にも活きる。

アルパックはグループ内だけで仕事をするのではなく、他のグループと連携してすることも多いです。プライベートでの活動もやりやすいので、個人の人脈も活かせます。例えば、農家向けの研修会で、商品写真の撮り方を学ぶ回があれば、知り合いのカメラマンに声をかけることもできたり。仕事を通して人脈が広がることもあります。

いい企画をするためには普段からいろんな所にアンテナを張っておくことも大切です。私は花も好きなので東京の花マルシェなどにも足を運んでいたのですが、それが花を使った企画に役立ったこともあります。プライベートもちゃんと充実させることが仕事に還元できるし、そういうところもこの仕事の面白さではないかと思っています。

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