レターズアルパック210号

となりの国からみた日本

執筆者;地域再生デザイングループ/朴延

 私はおとなりの国、韓国から来日し、神戸と福岡で10年以上日本に滞在、神戸大学に留学して、両国の農村の研究をしました。
 学位取得後、建築学会農村計画委員会の幹事として「日韓交流会」(日本建築学会農村計画委員会-韓国農村建築学会)に関わっています。また多数の日韓の都市と農村、歴史的集落の交流イベントに参加するなど、日本と韓国を比較する機会が多くありました。
 外国人の視点から日本をみると「人に迷惑をかけない」、「列を並ぶこと」、「災害の時もルールをよく守る」、「落し物をしても見つかる」、「店の店員さんが親切」などは他の国ではあまりみられない羨ましいところがあります。まちづくりの現場に参加した際にも、「住民らの参加度が高い」、「自分たち自身で積極的に活動する」、そして、そこには「中心人物がいる」、「盲目的に補助金だけを目指さない」、「都市と農村の差が激しくない(生活水準、教育など)」などに驚きました。
 日本は近年、過疎高齢化・人口減少ため産業の従事者の不足を補うためなどの理由から、年々外国人の移住が増加しています。(現在外国人人口約250万人)。グローバル化社会において、多文化共生の課題を掲げており、なんらかのカタチで変化をしようとしています。
 しかしながら日本は、「内向きになって外に出ようとしない」、「すべての物事を日本の常識で考える」、「いいことも悪いことも流す」(写真は韓国視察で「間違っているところを直そうとする」民主化運動の教訓)など、これまでの生活全般、社会活動で感じたイメージもあります。多様な文化・国籍の人が暮らす日本は、かなり閉鎖的でとなりの国のことをあまり知らないと感じました。


韓国国立文化殿堂の5.18光州民主化運動を実感できる展示空間
“5.18は未だ終わっていない”未解決のものに真実を問う。(2018年5月撮影)

 「島国だからしょうがない」、「日本はそういう国」で完結するのではなく、周りのことを知ることは重要であると考えます。相手のことが理解できないと誤解や偏見が生まれてしまい関係は悪循環してしまいます。これは日本だけの話ではなく、となりの国の課題でもあります。周りのことを知ることは次世代へ繋げる大事な要素ではないでしょうか。


レターズアルパック210号・目次

2018年7月発行

特集「おとなり」

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